
「カンボジア人・観光客・在住者をつなぐコミュニティの創造」というテーマでスタートさせたBASECAMP SIEMREAP(@basecamp_sr)が一ヶ月経とうとしている。
世界遺産アンコールワットのある街シェムリアップで借りた物件には「飲食店」とか「旅行会社」とか「お土産屋さん」みたいなわかりやすい言葉がないから。
そうやって言葉にできるいずれでもないけど、いずれもやろうとしている。
最初にスタートさせたのがたまたま飲食部門「BASECAMP KITCHEN(@basecamp_kt)だった。
でもそれもたまたま。
相方のじゅんが管理栄養士で、実際にお店を運営していた経験があったから。
それから、ここシェムリアップには「フラッと行きたくなるような場所」がなかなかなかったから。(主観だけど)
バタバタと始めて駆け抜けた一ヶ月間
BASECAMP KITCHENを始めてからは「1日に必要な量の野菜が摂れるオリジナルチキンカレー」一本で突き進んで来た。

厚生労働省が推奨する「成人一人が一日に摂取したい野菜の量(350g)」に基づいて生み出した完全オリジナルのチキンカレー
詳しくはBASECAMPの公式HPを見てください。(レシピも公開中)
商品に間違いなく価値を感じていたし、自信を持っていた。
何より、自分たちが毎日食べたくなる味だったし、現に毎日食べているし。
だけど、ぼくらは肝心なことを忘れていたのかもしれない。
フラッと足を運びたくなる場所ってどんな場所?
ぼくの中ではこの構想自体1年くらい頭の中で温めてきた企画。
カンボジア人だろうが、観光客だろうが、在住者だろうが、せっかく今ここカンボジアにいるんだから、フラッと立ち寄った場所でいろんなことができたり知れたりする空間を作りたいな〜って。
そしてそこに「美味しいご飯があったら最高じゃねーか!」と。
だけど一ヶ月やってみて感じたのは、構想とやっていることのギャップ。
自分たちのやっていることは自信がある。
だけど、自分はその場所に行きたいか?
自分たちのやりたいことしか詰め込んでないのかも!?
そう考えて連日チームメンバーで話し合いを続けた。
自分たちのやりたいことをやるってことの難しさ
これ一歩間違えると結構大変なことでもあって。
「自分たちがやりたいことをやる」ってのは大前提なのだけど、そこに邪魔していたのは「都合のいい店にはしたくない」ってことだった。
だから自分たちが決めたルールに乗っ取ってやってきたけど、そもそも自分たちがどれだけいいものだと胸張って言えたった、事業化している以上価値を感じるのはそこに来てくれた人たちな訳だ。
価値ってのは「人が求める数」
すごくシンプルでわかりやすい。
だから、今このままのあり方でいいのか?ってことをとことん追求した。
そしたら足りないことがいくつも出てきて、メニュー、価格、時間とか少しだけ変更してみた。
ぼくらが「やりたくなかったお店」は、「言われたら何でも受け入れるような都合のいいお店」だっただけで、本当にやりたいことって来てくれた人をもてなすことだったり、ここBASECAMPからいいものを作り続けたその先にあることだったんだって再確認したから。
結局ぼくらは人が好きだから、今までのやり方はその「人」から目を逸らしていて、無理があったんじゃないかっていう結論。
自分たちがやっていることなのに、自分たちが無理したまま続けていたら、続けられてしまっていたら、あとあと自分たちの首をしめる結果になっていたかも。
まとめ
たった一ヶ月、されど一ヶ月やってみて思ったこと。
世の中には「計画しないと何事もうまくいかない」という人がいて、「考えるな、とにかくやれ!」っていう人がいる。
どちらも間違っていなくて、とても大切なこと。
だけどやって見て感じたのは、とりあえずやってみればいい。
だけど、やり始めた後は死ぬほど計画立てて動かないと届けられないし、広げられないということ。
考えていることあるのに動けないのであれば、とにかくやり始めてみたらいい。
この時点で足りていないのは行動の量。
やり始めたのに届かない、広がらないという実感があるのであれば、それまでの準備を含めた計画の量が圧倒的に足りない。
そして、動き出し後に足りていなかったことを計画立てたら、もう一度その計画に沿って動くのみだということ。
もちろん計画は「これでもかっ!!」ってくらい計画しても足りない。本当に。
だからこそ、一度動き出したことは中途半端にせず自分の全てをそこにつぎ込んでいかなくては、形にできないまま終わってしまう。
そんなことを感じた一ヶ月。
やりたいことをやるために動くぜい!
動いて、考えて(計画して)、また動く。
人生はこの繰り返し。
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