「勘が当たった」という経験は生きていれば誰にでも起こる経験だと思います。一方で「勘が外れた…」という経験も同じくらいあるかもしれない。
中には「直感だけで生きてきた」という猛者もいる。
勘が当たると、自信がつく。また少し、自分を好きになる。
アイキャッチ画像は勘で乗ると決めたトゥクトゥク。降りる時に値段をふっかけてきて勘を外した。
勘とは
勘が当たる確率を高めるために勘とは何か?を言語化する必要があります。勘とは「経験に裏打ちされた瞬時の適切な判断」です。「やってみたらたまたまうまくいった」は勘ではなくて偶然の産物です。追い詰められてテキトーに出した答えが自分を救ってくれたとしても勘が当たったとは言えません。勘とは経験に裏打ちされたものです。
例えば、野球経験者がテレビ中継を見ながら「次の球はカーブだな」と思って当てられるのは、過去の経験と目の前のゲーム展開を踏まえてこのケースではカーブがくる確率が高いと判断できるから。もちろん外すこともあるけど、野球をやったことない人の多くは次に何がくるかを考えて見てもいない。「このピッチャー、次は何投げると思う?」という質問に対して、経験に基づいて当てることはほぼない。
バッターが実際に打席に立っている時もそう。ストレートを狙っていたのに、ピッチャーがボールを手放すまでの言葉にならない一瞬の時間に「あ、カーブだわ」と思って瞬時に狙いとタイミングを変えて、結果ヒットにすることはたまに起こる。
その瞬間では到底言葉で説明ができなかった短い時間だとしても、後々振り返れば必ずそのように動いたり判断した原因があり根拠に基づいて行動している。これが勘が当たるだとぼくは定義しています。
勘を外す原因
これは原因が非常にシンプルで、経験不足です。
勘を外すということは、あらゆるケースを想定した適切な判断ができていないということ。なので、経験のないジャンルで勘を頼りに動くということは、失敗を招き寄せる原因にもなります。
その一度の失敗がとんでもない負のループに突入するきっかけにならないとも言えないので、初心者のうちこそ「自分の頭で考える癖をつける」ということが非常に大事だと言えます。自分で考えて行動してみると必ず学びがあるからです。ろくに考えないで当てずっぽうを繰り返していると、学びも成長も進展もありません。
勘が当たる確率を高めるために必要なこと
こちらもシンプルですが、経験を積むことです。
例えばビジネスでの勘を磨きたければビジネスをすることです。本を読んだりセミナーを受講しても知識は増えますが経験は増えません。ビジネスをしている人の話を聞いただけなので、あなた自身のビジネス経験値は1も増えていません。
スポーツでも同じです。監督やコーチの話を聞いたり、技術書を読んでもうまくはなりません。話を聞いたりして得たことを実際に体を動かしてみないと経験に変わらないからです。
なのでこの記事を読んでも、あなたの勘は当たるようになりません。行動しましょう。
勘が当たると自信がつく
インターネットの普及によって「何を知っているか?」はあまり意味を持たない時代になりました。調べれば誰でも情報に触れられるからです。
だからこそ、その情報を元に自分で考え行動した「数」が重要になってきます。これが経験値。
極論を言うと、行動したことでしか学べないくらいに思っています。行動してみて「やった、うまくいった」という経験は次の行動の原動力や自信に繋がります。「もっとこうしておけばよかった あれもするべきだった」という反省は次に同じミスをしないための工夫やさらに視野を広げた対策につながります。
これらは人から聞くだけでは得られない自分だけの財産です。だから聞いたり読んだり調べたりして終わりにせず、やってみて自分の経験値に変えることで、勘が当たる確率は高まります。そしてその勘は、未来で必ず自分や自分の大切な人を救う適切な判断に変わります。あなたの行動の一歩が未来を変える。多分。
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