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独立から5年が経って気付いた「パソコン一台あれば成り立つ働き方」の弱点

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2017年の1月1日付で、ぼくは個人事業主になりました個人事業主の8割は5年で廃業すると言われています。これはアメリカのデータですが、ぼくの収入源はGoogleやAmazonからなので全くの無関係ということもない気がします。日本のデータに関してみても中小企業白書によれば2年でおよそ50%、5年でおよそ74%の個人事業主が廃業しているので頑張っている方だと思う。

なので、ひとまず5年頑張ったら「5年頑張ったぞ!」って記事を書こう、と思っていたのに気付けば丸5年が経ち、6年目も半分近く過ぎていて、なんなら7年目が見えてきました。5年経っても、多くの人には「何しているのかわからない」と言われるぼくの仕事。振り返りを交えながら紹介しつつ、5年やって気付いた弱点とこれからのことをまとめました。

何しているのかわからないと言われる働き方と最近の過ごし方

振り返りをする前に、よく聞かれる「どうやって生活しているのか?」について答えておきたいと思います。

どうやって生計を立てているのか?

ぼくのメインの収入源は広告収入です。広告収入を得るために、ブログを書いたり動画を作ったりしています。広告収入なので「動画一本作っていくら」「一記事書いていくら」という世界線ではありません。

自分が作った動画が再生されたらされただけ、自分の書いたブログから物が売れたら売れただけ収入になります。なので動画を作るのをやめたり、ブログを更新しなくても、過去に公開されたものが再生されたり売れたりすれば、来月もお金が入ってくる仕組みです。

ここまで話すと「楽でよさそう」と思われるかもしれませんが、捉え方次第です。自分が休んでいる間もお金を生んでくれるかもしれない可能性を考えれば確かに楽そうですが、世の中そんなに甘くはありません。お金が入ってくる状態になるまでは無収入の時期が続きましたし、サイトだってメンテナンスしないと読んでもらえなくなってしまう可能性が高いからです。

そのためぼくは毎日パソコンに触れて、なんらかの作業をしています。

お仕事依頼ページ

毎日更新した方がいいの?

ブログやYouTubeなどは毎日更新した方がいい派の人と、毎日更新しなくてもいい派の人たちがいます。ぼくなりの答えはYESでありNO。このブログに関しては、毎日更新されていないからです。たまたま連日ブログがアップされる日もあるけど、月間で3〜5本しか更新されないこともあります。一方でYouTubeは2つのチャンネルを運営していますが、いずれも毎日更新を欠かしていません。気持ちとしてはブログも毎日更新できたら、読んでくれる人は毎日新しい情報に触れられていいんだろうな、とは思うものの、思うだけで現実的にはまだできていない。

ブログの毎日更新をやめた経緯

1日の過ごし方

「どんな生活をしているのかわからない」と言われることも少なくないので、ここ最近の1日の過ごし方を表にまとめました。

時間行動内容解説
6:30-7:00起床日によって差はあるけど大体このくらい
7:00-9:00朝食・家事ご飯作って食べて洗濯掃除など
9:00-11:30仕事主に動画制作
11:30-12:30昼食ご飯作って食べてコーヒー
12:30-14:00昼休み皿洗ったりのんびりしたり昼寝したり
14:00-17:00仕事ブログ書いたりサイトのメンテナンスしたり
17:00-19:00夕食ご飯作って食べてのんびり
19:00-21:00のんびり本読んだり勉強したり
21:00-22:30シャワーシャワー浴びてストレッチ
23:00-就寝おやすみ
2022年6月頃の1日の様子

きっちりこの通りではないですが、おおむねこんな感じのスケジュールで動いています。ここ最近の1日の過ごし方の詳細は、新しく立ち上げた方のブログでまとめてますので、そちらもよかったら読んでみてください。

5年やってみて思う独立してよかったこと

ぼくの仕事内容やライフスタイルが少しわかってもらえたところで、ようやくこの5年間の振り返りをしていきます。まずは独立してよかったなって思う部分をまとめておきます。

収入が増えた

いつと比べて?という話になりますが、基本的には年々増えています。さらにぼくは前職が教員だったので、もし今も教員を続けていたと仮定してもそれ以上に稼げています。お金があるとできることが増えます。もっと稼ぎたい。

時間や場所に縛られない働き方ができる

もっと稼ぐためには働き方も大事です。ぼくは以前から「特定の場所で、自分が頑張らないと一円にもならない仕組み」の中では働きたくないなと思っていました。そういう働き方を否定する気もありませんし、自分が望まない働き方を実際にしていた時期もあります。だけど、それはそうしないと食えなかったから。

最近は以前にも増して、場所や時間に縛られずに働けるようになってきたので、やりたくないことから距離をとれます。独立してから追い求めていた働き方が実現できており、その実感がまたモチベーションになっていい状態です。

自分の人生の行き先を自分で決められる

以前、先輩と一緒に飲んだお酒の席で言われた「お前はすごいな、自分の人生の行き先を自分で決めていて」という言葉。それは何も個人事業主に限った話ではなく、その人次第なのでは?と思っていましたが、望まない転勤やいつまで経っても叶わない部署や配置の転換など組織の中にはいろいろあるようです。

それを聞いてから「俺はすごいのか」とは思いませんが、自分がどこへ向かうのかを他人に決められないこの生活は、確かにいいものだと思うようになりました。今住んでいるカンボジアにも自分が住みたくて住み始めたし、住み続けたかったからまだいるし、次はどこへ行こうか考えれば自分次第でいつでも行けます。贅沢だ。

5年やってみて思う独立してしんどかったこと

いいこともあればよくないこともあります。続いてはしんどかったこと、困ったこと、辛かったことなど。

自分を高めることをやめると一気に堕ちる

1人で働いていると、誰の目も気にしなくていいので楽です。しかし、その楽さ故に自分を客観視していないと、どんどん堕ちていく。

  • 自分が作っているものは本当にいいものなのか?
  • 相手(買う人)のことを考えず自分がやりたいことをやっていないだろうか?
  • よりいいものを作るための努力をしているか?

などは常に考えていないと、自分では手を抜いたりサボったりしているつもりはなくても、仕事のパフォーマンスは落ちていく。知らず知らずのうちに「これでいいや」になっているのだ。

そこに気づかないと思い通りの成果が出ずに自分を苦しめるので、自分を客観視して自分を高める努力は忘れてはいけない。自分を高めるなど、口にするのは簡単だけど実践し継続することが難しい。だけどやるしかない、もっと頑張れ俺!

他者評価と他者目線を間違えると詰む

1人でやれることへの限界がある

自分をどれだけ高めたとしても、やはり1人でやれることの限界があります。仕事が回り出せば出すほど、規模が大きくなればなるほど、抱える物が増えれば増えるほど1人で処理するには無理が生じてくる。そうなる前に誰かと組もう。人と手を組むと、自分1人では行けなかった場所へ行けたり、見えなかった物が見えてくるからです。

しかし気をつけないといけないのは、手を組む相手の力量。自分と相手の力量が見合っていないと、どっちかが足を引っ張る形になり結果としてうまくいかないことが往々にしてあります。誰かと手を組むためには、まず自分1人でやっていくだけの力が必要です。最初から1人でやっていけないのに誰かと手を組んでもうまくはいきません。それなら大人しく雇われよう。

お金がないのは本当辛い

この5年間でそれなりの貧乏も経験しました。本当に辛かった。お金なかった時代はただ生きているだけで毎日がしんどくて、他人が全員羨ましく思えて、キラキラして見える人に釣り合うように背伸びしたり見栄を張ったりしていました。そしてそういう生活は、疲れます。

お金がないと心がどんどん狭くなっていく気がしました。お金が幸せの全てじゃないけど、幸せの多くはお金で買える。あの頃にはもう戻りたくない。

独立して変わったことや考え方

独立してすぐの頃と最近で生じた変化などをまとめておきます。

頑張るなんて当たり前だけど、頑張り方を間違えてはいけないと思った

思い通りの成果を出すためには、まずは量やるしかない。 初心者が量やらずに短期間で最短で何か大きな成果を得ることはない。得たとしてもそれは実力ではなくたまたまであり再現性はない。

という考え方なので、独立してすぐの頃は食べることも忘れて夜遅くまで働くことが大事だと思い込んでいましたが、そんなのは頑張っていません。もしそれが頑張るだとしたら、頑張れなくなる時が必ず来るからです。

当時は幸い、ギリギリ20代だったので体も持ち堪えてくれましたが、そんな働き方はこの先ずっとはできません。できなくなったら頑張っていないことになります。努力は大事ですが、努力の仕方を間違えるといつまで経っても望んだ成果にはつながらないし、成果が出る前に心や体が壊れます。頑張ることを履き違える人が減ったらいいなと思っています。

自分じゃなきゃいけないことはあんまりない、と思うようになった

独立してすぐの頃は俺がやらねば誰がやる?状態でした。そんなことないのに。多分、自分なりの社会的な責任とか生きがいとか使命感みたいなのがほしかったんだと思います。あと人から頼られている状態が気持ちよかった。だから「俺がいなくなったらみんなが困る…」って思っていたたけど、そんなことはありません。ちょっと寂しい言い方だけど、ぼくがいなくても世界は回る。

だったらぼくがやらなくてもいいことは他の誰かに任せて、ぼくは本当にぼくじゃなきゃいけないわずかなことにもっと全力を注ぎたい。ぼくじゃなきゃいけないこととはつまり、家族とか恋人とか心友との時間です。自分にとって本当に大切な人との時間。

それ以外のことは、ぼく以外がやったっていいわけなので、自分じゃなきゃいけないなんてエゴに浸らず大切なことを見極めたい。

お酒は多分、合っていないと思った

ビール缶の山

昔からお酒が好きでよく気絶するまで飲んでたのですが、ある時を境にやめました。しばらくノンアルコール生活だったのですが、久しぶりに仲のいい友達に会ったり、祝いの席ではやっぱり飲みたくなります。

で、もう一回飲み出しました。やっぱりおいしいし酒の席は楽しい。でも、最近はどれだけ抑えて飲んでも、次の日はボーッとしていて頭が働かない。ビール2〜3杯でもダメだ。弱くなったというより、アルコールが体質的に合っていないのだと思うようになりました。最近はよっぽどハレの日じゃないと飲みません。ソーダ水と再び仲良し。

これからのこと

最後にこの働き方の弱点とこれからのことにも触れておきます。

作業の外注化を進める

先ほど触れた「自分じゃなくてもいいこと」は今後外注化して、自分がやらなくてもいい状態を増やしていこうと思います。自分が働けなくなったとしても困らない状況を目指していくぞ。

外注化したら出費が増えるから自分でやった方がいいと思う人は自分でやればいい。出費が増えてもリターンも増えると思っているので、自分がやることを減らしながら得られるものを増やしていきたい。

電波に縛られない働き方を目指す

最初の方で触れた「時間や場所に縛られない働き方」が実現できたのは、電源や電波があったから達成できたことでもあります。もし行った場所に電源や電波がなければ、ぼくの仕事はすぐに成り立たなくなってしまう。前回の島旅でそれがこの働き方の弱点だと痛感しました。

ロンサレム島のSAMBOO Beach Bangalows

今のぼくの場合、電波に囚われた働き方=お金に囚われた働き方になってしまうので、このやり方で今後稼げたとしても経済的な自由はまだ遠い。

今後目指すのは、電波にも縛られない働き方。どうしたらいいのかまだわかっていませんが、常に考えていればなんらか答えは出るはず。パソコン一台あれば働ける、と言ってきたぼくがパソコンを置いたらステージクリアです。

これからもよろしくお願いします

5年間やってこれたのは自分が頑張ってきた成果の一つですが、自分が頑張れたのはこのブログを読んでくれた皆様や、家族、恋人、友人など身近な人の支えがあったからです。本当にありがとうございます。

「これからも自分らしく」なんて耳触りだけよくて何も言っていないようなことは言いません。自分が望む結果が出た時こそ周囲への感謝を忘れず、これからも誰にでもできる当たり前のことを誰にもできないくらいやっていきます。

最後になりましたが、久しぶりにAmazonのほしい物リストを置いておきます。5年間の労いをしてくれる優しい方がいらっしゃいましたら、下記ボタンより是非。引き続きよろしくお願いします。