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一生懸命アドバイスをしても行動しない人がいるということは知っておいて損はない

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読者の皆さんの中に、人から何か聞かれて「聞かれたからアドバイスしたのに全然実行しないじゃないか」「せっかく時間取って答えたのになんなんだ」と思っている方はいらっしゃいませんか?

ぼくは海外に住みながらブログを書いているという、この生き方に対してよく質問をもらうのですが、なるべく相手の言っていることに応えようと思ってもなかなか伝えられないもどかしさみたいなものを何度も経験してきました。

相手が行動しない姿を見る度に「俺の話つまらなかったかな…」「聞かれていることと違ったこと答えてたかな」「やる気にさせられなかった」などと悩んだこともありましたが、いろいろ経験して大人になるうちに「どうやらこれは自分だけの問題じゃなさそうだ」ということに気が付きました。

聞かれたことをどれだけ一生懸命わかりやすく時間とって答えても、相手が行動するかどうかは別なのです。

話を聞いても行動しない人はラクする道を探していることが多い

話をしても行動しない人の多くは「ラクしてそこに辿り着く方法を探している」というケースが多い気がします。例えばぼくに何かを聞いてくる人なら「ブログで(ラクして)稼ぐ方法」とか「海外に学校を建設する費用の(効率的な)集め方」とかですかね。

あなたにもし「ラクして何かを成し遂げた経験」があるのなら話せるかもしれませんが、世の中にはラクして何かを得た人たちの方が少ないと思うので「どうやって達成したのか」「達成のために何が必要でどんなことをしたのか」を実際の体験に基づいてわかりやすく熱量持って話したところで「ラクして得たい人」たちには「違う、そうじゃない」という情報にすり替わってしまう気がしています。

ラクして何かをしたいと思っている人に本気のアドバイスをしても「そんな大変なのかよ…」「そこまでやるのかよ聞いてねえ」となるので、話を聞いてもやらないという確率が高くなります。ラクしたい人は大変だとわかると今度は「やらない理由」を探すはずです。

結局人生はコツコツやっていくことでしか好転しないのですが、ラクしたい人にそれをわからせようと思って躍起になっても仕方がないのです。

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眠り続けた猫

話を聞いても行動しない人はそもそも答えを求めていない場合もある

あとはそもそも論として答えを求めていない場合もあります。うまくいく方法を知りたいのではなく、うまくいっていないことを伝えたいだけというパターンです。

文字にすると「ええ?そんな人いる?」と思うかもしれませんが、恋愛相談とかそうであること多くないですか?

相談人「彼氏、普段は優しいんだけどお酒飲むと言葉荒いし暴力振るうし、何かと私にお金せびるんだよね」
聞く人「最低でしょ別れなよ」
相談人「でも、普段は優しくて好きなの」
聞く人「」

みたいなこと。

ぼくは先日「体調悪いんで病院行きたいだけど、この辺りでどこか知ってる?」と聞かれて「この道に行って大通りに出たらありますよ」とお伝えしたところ、最初の「この道」をに行っていてなんだったんだって思いました。そのくらい体調悪かったのかもしれないなと思うようにしています。

聞いてほしいだけの人の多くは「頑張っている自分を見てほしい」「大変そうな自分を知ってほしい」という、承認欲求の塊である場合があります。承認してほしいだけなので、具体的な方法や真っ当なアドバイスはいらないのです。

こういう人に一番やってはいけないのが「大変そうですね」「すごいですね」と優しい言葉をかけること。いや、掛けたければかけてもいいんですけど、安直に優しい言葉をかけると「この人は自分のことを認めてくれる」と思い込んで、どんどんそういう話をしてきて、結果として自分が疲弊する可能性が高いです。

相手が行動しないことに悩めるのは優しい人

今度は逆の立場の話で、もしあなたが「せっかくアドバイスしたのに行動してもらえなかった…」と悩んでしまうなら、それはあなたがとても優しい人であることの裏返しです。

だって相手のために時間をとって、言葉を選んで、自分がやってきたことを話せるんですから。そしてそれが、相手のためになると思ってるんですから、優しくないはずがない。

優しいからこそ、相手が行動しないことで「自分は相手の期待に応えられなかった」と悩んでしまうかもしれません。だって行動しなければ、相手の現状は変わらないことをあなたは知っているからです。

だけど行動するかしないかは、結局相手次第なのです。自分がどうやって伝えたかとは関係ないところで相手の意思が動く可能性があるということを知っておけば「自分のアドバイス通りになることだけが相手のためじゃない」という考え方になると思います。

話を聞いて答えた時点で、すでに相手の役に立てているのです。

まとめ

今回は聞かれたことに答えても行動しない人はいるということを知っておくだけで、人生がまた少しラクになるという話をしました。自分にできることなら、なるべく人の役に立ちたいと考える一方で、伝えた通りにならないことに頭を抱えたり悩んだりするかもしれませんが、相手が行動しない原因は自分だけじゃないとわかっておくことが重要なのだと思います。そうじゃないと、自分を責めたり自信を失ったりすることにもつながるので、気をつけたい部分ですね。要するに人は簡単には変えられないので、必要に応じて自分の考え方を変えていく方が圧倒的にいいです。

そして自分が人に何か質問をするときは、答えてくれる相手の時間を無駄にせず、かつ知りたいことを端的に伝え、教わったことは素直に試してみれる大人でありたいと思います。

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