およそ一年前に始めた大好きな国カンボジアで、大好きな仲間たちと、大好きなコーヒーを売るという仕事をやめましたのでご報告いたします。
カンボジアのコーヒー屋台を閉めました
2018.6.30で一度、店を閉めることになりました。共同で運営していたメンバーたちが別で経営しているゲストハウスに移転するだけ、という話も出ているみたいですが、ぼくが受けた報告では「屋台を売るから、エスプレッソマシンはとりあえずゲストハウス」ってことでした。スタッフも仕事がなくなってしまうので、Felice Coffeeとしては一度終わりだという認識でいます。
カンボジアのコーヒー屋台閉めて今感じていること
今感じている感情の整理です。
- やってよかった
- でも悔しい
- そして申し訳ない
やってよかった
まずは素直に「思ったことをやってみてよかった」という感想です。
コーヒー屋台の始まりは、ぼくがカンボジアで関わっているみらいスクールの子ども達のことを思って声をかけてくれたことでした。
「子ども達が大きくなってシェムリアップで働きたいって言った時、働く場所があったらよくない?」と。
いざその日が来てからでは遅いと思ったので、誘いに乗っかりました。そして、その仕事を誘ってくれた仲間も売っていたコーヒーも好きだったこと。
これが決め手で始めたことだったので、好きな国で好きな人たちと好きなものを売るという超ぜいたくな働き方を味わえました。
でも悔しい
ですが、経営がうまくいかなくて店を閉めるってのは本当に悔しいですね。
ただ、悔しいとは言いながらも「本当に繁盛させるための行動をお前はとったか?」と言われたら、自信を持って首を縦には振れません。
お店は開けていれば誰か来てくれるわけでもないし、店内の衛生問題もメニュー内容も商品の品質も、全て一度やったらOKではなくて日々の管理が必要です。
ぼくにはそれができなかった。やりきれなかった。
そして何より申し訳ない
一番はここですね。スタッフに申し訳がない。
ぼくらが始める時に、自分の意思で「ここで働きたい」と言い出したわけでもなく、こちらが新しく始める際にお願いをしたスタッフ達。そのスタッフ達の仕事がなくなってしまうことは、こちら側の大きな責任です。
今別でやっているBASECAMP SIEMREAPでもスタッフが必要なので、一緒に働かないか?と声をかけましたが「考えさせて」ってことでした。そりゃそうですよね。
一回誘った店が継続不可になって閉まったのだから、他の店で誘ったっていつまで働けるか信用してもらえるはずもないです。情けない。守るどころか失望させてしまった。
これからのこと
一年間本気でコーヒーのこと勉強して来たから、いい財産になりました。
コーヒー豆にただお湯をかけて飲んでいるだけで、おいしいと思っていた数年前の自分。ラテとカプチーノ違いもわからなかったし、アラビカとかロブスタとか、本当に無知なことから始まりました。
それでも「コーヒーが好き」と言っていたら仕事になって、バリスタ修行どころか、カフェ勤務経験もないのにお店に立って、美味しくないとあっさり言われて、夜な夜な店にこもって研究してみたり。
泡立たないカプチーノの泡を繰り返し練習して、ミルクがぶ飲みして気持ちわるくなったり、扱っているコーヒー豆の農家が知りたくて、チェンライまで行ってみたりもしました。
一杯のコーヒーで幸せを届けるって意味を込めたFelice(幸せ)って意味に負けないくらい、目の前の一杯を追いかけてきたなぁと。
なんか、文字にするとさみしいですね。
あと、コーヒーマシンはなくなりましたが、ハンドドリップ追求し続けているのでおいしいコーヒーは引き続き出せます。
ラテとかカプチーノとか、こったメニューは一緒にやっていたメンバー達のゲストハウスでもしかしたら飲める日が来るのかもしれません。
なので、味とかメニューとかのことに関する問い合わせは、そちらへお願いします。
まとめ
ということで、たった一年ちょっとの期間でしたが、ご愛顧いただいた皆様本当にありがとうございました。
ビジネスって本当楽しいけど、楽なことではないですね。
小さなコーヒー屋台で学んだこと(スキルや知識)は、BASECAMP SIEMREAPで惜しみなく発揮していきますので、引き続きよろしくお願いします。
今日もぼくはカンボジア・シェムリアップで元気にいきています。
遊びに来てね。
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