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【カンボジア】物価が安いと言われる国で暮らすことと働くこと

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カンボジアで働いていて感じる不思議は1ドルの差。

他より1ドル高いだけでぼったくりくらいに言われたりもする。
一方で1ドル値引きしても、たった1ドル?的な感じがある。

変な感覚の消費者多いと思う。

現在、カンボジアのシェムリアップという街でカレーとコーヒーとチーズケーキのお店(@basecamp_sr)やってます。

カンボジアに来るようになってから6年目くらい。

カンボジアは何でもかんでも物価が安い国ではありません

ご来店いただいたお客さんにはよく聞かれることでもあるのが

「なんでカンボジアに住んでいるんですか?」

「なんでカンボジアで仕事しようと思ったんですか?」

というもの。

そう言った話をしていくと必ず、「カンボジアで実際に生活してみてどうですか?」という話に行き着きます。

カンボジアは物価が安い国と思われがちです。

確かに、屋台で食べるご飯は$1〜$2くらいだし、ビールは$0.5で飲めるし、ゲストハウスのドミトリーとか$5で泊まれたりもします。

ですが、それは一部の事実であって、何でもかんでも安い国ではありません。

例えば、観光地として有名なオールドマーケット。

そこでは、旅行客が「値切り」ながら、時には「高すぎだろ!ぼったくり!」と言いながら、買い物をしています。

では、そこでお店を出そうとしたら、家賃はいくらくらいでしょうか?

「カンボジアなんだから土地も家賃も安いんでしょ?」

は、大きな間違いです。

日本で物件借りるのと変わらないと思った方がいいです。

物価が安い国で働くことと暮らすことのすれ違い

旅行などで訪れて、その国が好きになって、後々住み着いて、ということも聞きます。

ですが、そこで暮らすとなった時に突きつけられるのは、「物価が安いと言われる国での生活は意外と安くない」という現実です。

物価が安いというイメージを持つことは自由ですが、そのようなイメージを持たれている国でビジネスをして、自分で食って行く、というのは想像以上に簡単ではないですよ。

だって、固定費は決して安くないのに、求められるのは低価格だったりするのです。

我慢をしてまでできますか?

そういうと、「$100以下の家に暮らして、1日の食費を500円以内に抑えればすごく安く済ませられますよ?」と言い出す変な人がいます。

そりゃそうかもしれないですが、そんな生活望みますか?

$1の屋台のご飯が食べたくなる時もあるけど、毎日それしか食べられないって精神衛生上、とてもよくないと思います。

食べたいか、それしか食べられないか、では現状が全然違います。

本当は食べたいもの(やりたいこと)がある、だけど我慢!

そこまでして、物価が安いと言われる国で生活したい理由はなんでしょうか?

価格を抑える代わりに質も抑えたらいいか?

一食の予算が$1〜$3程度の人には、うちの店は高いと言われます。

一番安いランチメニューでも$6なので、価格差だけ見たら確かに高いです。

ですが、使っているものややっていることが違うので、同じ価格で全てのお店が揃えるなんて不可能です。

ウチは海外から運んできた出来合いのものもないし、 お湯に入れるだけ、何かと和えるだけ、みたいな簡単にできるものはありません。

そして、コストを抑えるためなら何でもやる店ではないです。

なぜなら、自分たちが口に入れたくないものは使いたくないので。

売れりゃ何でも売る店ではありません。

そうなると自然とコストはかかります。

流行りそうなもの、求められていそうなものを売る。

ビジネスとしては確かに大事かもしれません。

砂漠で水を売る、ではありませんが、本当に求められている場所では何だって売れると思います。

でも、やるならハイクオリティの物を提供したいし、値段と質がマッチしているサービスにお金を払いたいです。

安いからいいだろ。

海外だから仕方がない。

海外で日本クオリティは出せない。

と言うのなら、やるべきではないと思います。

場所が変われば質も変わる、ではなく、日々の中で質が進化していくことが大切なのだとぼくは思います。

自分がどんなサービスを求めているか?が自分の出すサービスであると、ぼくは信じています。

まとめ

最近、「カンボジアでお店をやりたい」という話をしにきたお客さんたちと話した内容をまとめました。

やる前に知っておいた方がいい事実なので、ぼくらが実際にやってみたことは積極的にシェアします。

繰り返しになりますが、ぼくらは見た目の値段が安ければいいかって思いはありません。

「$1ならいいか」っていう価格で妥協できること自体が、貧しい発想だからです。

値段の差には必ず理由があります。

賞味期限が切れたもの、ギリギリのもの、傷みかけの食材、〇〇の素みたいな化学調味料などを安く仕入れていれば、安く出せるかもしれませんが、その時点で飲食店としての意地も誇りも手放すのだと思います。

自分の味くらい、自分の手で出せなかったら。

ぼくらは自分たちが好きなこの街で、好きなものだけを詰め込んだ空間を作って、人が集まってきやすい空間を作っています。

自分たちが愛せるもの、自分たちの手で作ったものにこだわって、そこに集まってきた人たちを大切にできるように。

カンボジアの道路で運転中
海外で現地の人と働くために一番必要なスキル

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