2015年から2016年にかけて、カンボジアに小学校を建設しました。
おかげさまで、みらいスクールに興味を持ってくれる方も増えまして、ありがたいことなので、そういった方向けにお問い合わせ前に読んでもらいたいことをまとめました。
少々辛口な部分があるかもしれませんが、実際によくあるお問い合わせに答えています。
ぜひご一読くださいませ。
みらいスクールに行きたいと思った方からのよくあるお問い合わせ
Q,1 「年末年始にカンボジア行きます!みらいスクールの授業の見学できますか?」
年末年始は学校もおやすみです
一般的に祝日だろって時や、日曜日に授業の様子を見たいと言われても、希望には添えません。
12月30日にカンボジアに行くんですけどみらいスクールのお手伝いありますか?
という質問をくれる学生さんには、あなたはその時期に学校へ行かない理由を考えてほしい。— 北川勇介 (@yusukeworld_) 2018年12月9日
Q,2 みらいスクール行きたいのですが、その辺のトゥクトゥクのドライバーに言えばわかりますか?
無理です。
みらいスクールは、シェムリアップからおよそ60kmほど離れた農村部にあります。
大規模でもないし、有名な場所でもないので誰にも知られていません。
あと、予防策として
観光客「日本人が建てた学校知ってますか?」
ドライバー「知ってる知ってる!行く?」
観光客「行きたい!」
村の人「え?」
みたいなことが知らないところで起きないようにするために、場所を伝えているドライバーは限られています。
Q.3 みらいスクールまでの地図教えておもらえますか?自力で行きます!
いやです。
言葉が通じない人がいきなり村に来て、私有地に勝手に入ったり、家の中や子どもたちを写真に撮ったりってことを、もしも「自分」がされたらどう感じますか?
村人との信頼関係は何度も崩れそうになりながらも、6年以上かけて慎重に築いてきたので、勝手に訪問できるような情報は公開していません。
Q.4 日本語教えたいのですが?
逆に聞きますが、クメール語話せますか?
まず、みらいスクールはカンボジアの公立小学校なので、授業時間に定められていない内容の勉強はできません。
また部外者が、教育に関わることも教室内に立ち入ることもできません。当たり前です。仮に日本語を教えることがルール上できたとして、何語でどうやって教えますか?
Q.5 子どもたちと遊びたいのですが?
そういうのやっていないです。
村の中でたまたま子ども達に会って懐かれたら、遊べる可能性はあります。ただ、日本人が行けばいつでもウェルカム体制で受け入れられて、目を輝かせて抱きついたり手を握ったりしてくるわけではないです。
そういうのは幻想です。
なので、遊ぶことを目的に行っても、遊べないどころか子ども達を見かけない日もよくあります。
お問い合わせの結果を無視しないで
問い合わせてみたけど
- 思っていたのと違う
- どうしても都合がつかない
- やりたいことできなそう
いろんなケースがありかと思いますが、問い合わせをしておいて一方的に無視するのはやめてください。
その返信にも時間を使っているので、お互い気持ちのいいやりとりができればと思っています。
もっと言うと、このブログを読み込んでもらえたら問い合わせしなくてもわかることたくさんあるので、本当に興味をお持ちであれば全て読み込むくらいの気持ちで読んでほしいです。
「カンボジア行くし、小学校でも行っておくか!」くらいなら来ないでほしいです。そういうのやっているとこ行ってください。
みらいスクールに行く場合の手段
まず大前提として、ぼくが帯同することになります。
また、ドライバーはこちらで指定の人がいますので、ドライバーの仕事との兼ね合いで予定が合わない場合もあります。
交通費はいずれも往復の料金です。参加人数で割り勘してもらう形になります。
あと、これはあくまで交通費であって、ぼくはこの半日帯同になります。
はっきり言ってそれが一番ボランティアです。なので、見学後はシェムリアップで共同でやっているお店でランチを食べて行ってください。
「交通費たかっ!」っておっしゃる方がたまにいますが、観光地でもない場所に、しかも往復120kmの距離ですのでこのくらいはかかります。
施設維持費のお願いと使い道
あと、見学ごとに施設維持費として任意で一人$5いただいています。任意なので払いたくないって人は別に払わなくてもいいです。
「この$5は何に使うんですか?」って言われますが、なにか壊れたりした時の修理代や交換などはもちろん、周年ごとのイベントで子ども達に配布するノート代とかに使わせてもらっています。
それでもみらいスクールに興味を持たれたらウェルカムです
あえてキツめな書き方をしてきましたが、ぼくらはそれだけ学校や学校のある村の人たちと慎重な付き合いを心がけています。
中には、子どもと写真が撮りたい、遊んだことをSNSに書きたいってだけの場合も多いので、そういうことはやっていませんよ〜ってことがわかってもらいたくて記事にまとめました。
もちろん中には、子ども達との交流を求めている施設などもあります。
体験などで、日本語を教えたい、一緒に遊びたい、おもちゃをあげたいとかなら、それを募集している団体に問い合わせをしてみてください。
カンボジアの現地ツアーに参加しようと思ったら、幅広い企画を催行しているVELTRAなどで相談してみるといいですね。
これらを踏まえて、みらいスクールのことに興味をお持ちであればぜひご連絡ください。
一緒に学校へ行きましょう。
みらいスクールまでの交通費