海外でクレジットカードがATM機に飲み込まれたこと3回、財布を盗まれたこと1回の北川勇介です。
「お金は稼げば取り返せるから!」って言い聞かせながらも、やはりカードや現金を失った時の精神的ダメージは計り知れません。
日本国内でのトラブルならともかく、不慣れな生活の地で、日本語以外の言葉を使って行うトラブルに対するストレスは思いの外大きいのです。(実体験・・・)
そこで今回は、海外生活や海外旅行中のクレジットカードに関するトラブルのリスクを分散させる方法についてまとめてみました。
これから海外へ行こうと思っている人や、海外旅行へ頻繁に行かれる方だけでなく、クレジットカードは持ちたくないという方にも一度目を通してほしいと思います。
海外旅行の際のクレジットカードトラブル分散には二種類のカード
クレジットカード以外に持ち歩いているカードが2種類あります。
- デビットカード
- 海外専用プリペイドカード
この二枚があれば、万が一クレジットカードが吸い込まれてしまったり紛失してしまった場合にも
- 現地通貨がATMで引き出せる
- 即座に引き落とされるカード決済ができる
- 日本の口座のお金を現地通貨に両替できる
ということができるようになります。
クレジットカードが持てない、持ちたくないという人にも安心のカードです。
クレジットカードのリスク分散にデビットカードを持ち歩こう
デビットカードは、クレジットカードのようにカード一枚で決済ができるという特徴があります。
ではクレジットカードと比べてどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
デビットカードのメリット
デビットカードのメリットは主に4つ。
- 指定の口座内から即座に引き落とされる仕組みで使い過ぎる心配がない
- 不正利用保証がついているので安心
- 世界中のATMで現金が引き出せる
- 審査なしで16歳以上なら誰でも持てる
1.即時引き落としで使いすぎる心配がない
クレジットカード同様に銀行口座に紐付けして引き落としが行われますが、クレジットカードのように利用上限が設定されておらず、銀行口座に入金されている残高が利用上限となります。
決済確定後、すぐに指定の口座から引き落としが行われるのでクレジットカードのように毎月の請求を気にしたり、使いすぎる心配もありません。
2.安心の不正利用保障
不正利用に対する損害補償も設定されているので、身に覚えのない請求への対応もバッチリです。
3.世界中のATMで現金引き出し可能
現地での現金が必要になった際には現金の引き出しも可能で、世界中の加盟店ATMで利用ができます。
クレジットカードでの現金引き出しと異なるのは、キャッシングではないので利息も発生しないし、自動リボ払いにもなりません。
ただしATM利用手数料はかかります。
4.審査なしで16歳以上なら誰でも
クレジットカードのように審査がないので、デビットカードを取り扱っている金融機関の銀行口座をお持ちで、16歳以上であれば誰でも開設できます。
お子さんが海外旅行や海外留学へ行く際に持たせるのも安心ですね。
海外ですぐにお金が必要になっても、提携している口座の中に入金を行えば海外送金や海外での銀行口座の開設を行う手間もありません。
例えば、おすすめは住信SBIネット銀行のデビットカードなのですが、住信SBI銀行同士の振込手数料は無料なので
- 留学先のお子さんにお金を送金したい
- 親御さんの住信SBIネット銀行からお子さんの住信SBIネット銀行に振込
- お子さんのカードがデビットならカード決済や現金引き出しが可能
ということにもなります。
家族や仕事の仲間同士で住信SBIの口座を持っておくと、立替等があっても振込手数料無料ですぐに振り込めるのでよく使っています。
デビットカードのデメリット
1 決済手数料が割高
クレジットカードに比べて決済時の手数料が1〜2%割高になりますが、普段クレジットカードを利用するという人も、リスク分散の観点からみれば万が一に備えて1枚は持っておきたいカードです。
2 決済は一括のみ
口座残高内での利用になるので、クレジットカードのように分割決済ができず、一括支払いのみになります。
もちろんキャッシングもできません。
登録しておくと得するデビットカード
おすすめのデビットカードは主に2種類です。
- 住信SBIネット銀行デビットカードVISA
- 楽天ゴールドデビットカードVISA
住信SBIネット銀行は先ほども触れましたが同一銀行間の振込手数料がかからないのが大きなメリットです。
またVISAのマークがある加盟ATMで現金が引き出せます。
楽天ゴールドデビットカードは年会費が5,500円かかりますが、海外旅行保険やゴールド会員の優待特典がついているのでクレジットカードが持てない、持ちたくない人がカード付帯の海外旅行保険等を活用したい際には便利ですね。
クレジットカードの代わりに海外専用プリペイドカードを持ち歩こう
指定の銀行口座の残高ではなく、あらかじめ入金した金額内から引き落とされるのがプリペイドカードです。
海外専用プリペイドカードのメリット
1 入手が簡単
審査もなく年齢制限も低いので、簡単に入手できます。
2 無料で利用できる
入会金、年会費等がかからず利用できます。
3 銀行口座を指定しなくていい
引き落とし口座の指定がないので口座開設する必要もありません。
海外専用プリペイドカードのデメリット
1 クレジットカード・デビットカードよりも割高
クレジットカードやデビットカードに比べてさらに決済手数料が割高になります。
ただし、国内でも使えるプリペイドカードではなく海外専用を選べば手数料を引き下げることも可能です。
2 入金や両替の手間
口座をしていない分、あらかじめATMやインターネットで入金をしておかないと決済ができないのでデビットカードよりも一手間かかります。
登録しておくとちょっとお得な海外専用プリペイドカード
おすすめはマネパカード一択です。
使い方としては、住信SBIネット銀行の口座からマネパカードの口座に振込めば手数料が無料で振り込めて、自分で都合のいい為替レートのタイミングで日本円から両替をします。
仮に両替した日が$1=100円だとしたら100,000円両替して$1,000、引き出す日のレートが$1=120円だとしても関係ないのでお得です。
2023年3月31日追記
マネパカードの全サービス終了が発表されました。
2023年5月10日カード発行停止
2023年5月31日入金受け入れ終了
2023年6月30日カード利用停止
2023年9月中旬ペイバック・両替停止およびログイン一時停止
2023年9月29日全機能停止・サービス終了
2023年12月30日会員専用サイト利用、サポートデスク終了
まとめ
海外でクレジットカードを利用する際のリスク分散の観点も含めて、クレジットカード以外に所有しておくべきカードの種類についてまとめてみました。
補足ですが、住信SBIデビットカードとマネパカードがあればVISAとMasterCardの2種類に対応できます。
ということで今回は以上です。
クレジットカードのトラブル分散や、クレジットカードを持たない人も参考にしてみてください。
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