一時帰国を終えてカンボジアへ戻ってきました。コロナの影響で出入国にはこれまでとは異なった規制やルールが敷かれています。メモ代わりにどんな感じだったのかを残しておきますので、なんらかの参考にしてください。
カンボジアから日本へ一時帰国した時の様子は以下でまとめています。
この記事の内容は2022年3月31日時点での実情をもとに書いています。渡航時期によって入国に際してのルールや必要書類等が変更されている可能性がありますので、必ず各自で在カンボジア日本国大使館やご搭乗になる航空会社のホームページ等をご確認ください。
入国前72時間の陰性証明書と空港到着後の抗体検査撤廃
フライト予定日の1週間ほど前にルールが大きく変わり、日本出国前に陰性証明書を取得したりカンボジア到着後に抗体検査を受ける必要がなくなりました。これによってワクチンを2回以上接種している人は、条件を満たす証明書を持っていれば2週間の隔離も無くなるので、空港到着時から自由に行動できます。詳しくは以下のページをご覧ください。
また空港到着時にアライバルビザの取得も可能になりました。
ワクチンを打っていない場合は相変わらずの2週間隔離
一方でワクチンを打っていない人は、
- カンボジア政府が指定する隔離施設
- 保健省が承認した隔離可能ホテル
のいずれかで14泊15日の隔離が必要です。ワクチンを打っている人同様に、陰性証明や抗体検査は不要。
保健省が承認した隔離可能ホテルも、在カンボジア日本国大使館のページでまとめられているので、そちらを参考にして自分でホテルに連絡をして予約を取り、予約確認書を持参する必要があります。
上記ホテルの予約をとっていない場合には、カンボジア政府が指定する隔離施設へ連れて行かれます。また入国時に1人2000ドルのデポジット(カード払い不可)が必要になります。
ここから先は、これらの前提を踏まえて実際に渡航した際の様子をまとめてあります。
2022年3月にカンボジアへ渡航した際の様子【ワクチンなし】
渡航日:2022年3月31日
航空会社:アシアナ航空(成田→仁川→プノンペン)
渡航者:30代男女(ワクチン接種なし)
ビザ:ビジネスビザを取得済み
出国前
記述の通り、出国前72時間前のPCR検査と陰性証明が不要になったので公的機関での検査はしませんでした。
成田空港チェックインカウンター
チェックインカウンター前で係員による検温があり、平熱であればチェックインカウンターの列に並んで搭乗手続きを行います。この際にワクチン接種証明書と陰性証明書の提示が求められますが、カンボジアの入国はどちらも不要であることを伝えれば検温後に列に並べます。
チェックインカウンターではこれまで通りの搭乗手続きと合わせて、渡航先や各自の摂取状況に沿ったチェックが行われます。ワクチンを打っていない人がカンボジアへ入国する際には
- 保健省が承認した隔離可能ホテルの予約確認書
- 1人2000ドルのデポジット
のいずれかを持参していればOK。
ぼくらは事前に「Raffles Le Rpyal Phnom Penh」を予約していたのでその確認書を提出しました。
カウンターのお姉さん「2000ドルのデポジットはお持ちですか?」
ぼく「認可を受けているホテルの予約をしてあればデポジットは不要であるはずですが…?(在カンボジア日本国大使館のページを見せながら)」
カウンターのお姉さん「ちょっと確認して参ります」
奥のお局さん的な人「そう言われても会社からは予約確認書とデポジットの確認が必要と言われているからねえ」
カウンターのお姉さん「…ということですのでご用意いただけませんか?」
とて受付のお姉さんが板挟みで困っていたので2人分の用意することを約束してことなきを得ました。
この後空港のATMで現金50万円を引き出していったのですが、カンボジア到着後にはデポジットの話は一切出ませんでした。慌てて引き出したのに。手数料220円かかったのに。ホテルの予約ですでに50万円ほどの決済しているのに。
成田→仁川
搭乗券と現金50万円を握りしめて手荷物検査場、出国手続きを抜けて制限エリアへ。アシアナ航空は成田空港第1ターミナルですが、3月31日時点で空いている飲食店は少なかったです。出国前に食べようと思っていた一風堂も例外ではありませんでした。悲しい。
第1ターミナルで営業中のラウンジはANA SUITE LOUNGEのみ。(プライオリティパス使用可)
席はガラガラで利用している人も少ない印象。飛行機を見ながらコーヒーを飲むなどのゆったりした時間を過ごしました。
飛行機は定刻通り出発。座席にはゆとりがある感じで搭乗率はあまり高くありませんでした。
仁川→プノンペン
韓国到着後はトランジットの案内板に沿って移動。手荷物検査場の手前に自動の検温機が設置されています。トランジットの際にはパスポートとの搭乗券以外何の書類も必要ないので、事前に準備しておかなくて大丈夫です。
仁川空港もそこまで人は多くないですが、お店はやっていないお店を見つける方が大変な感じでだいたい開いています。
日本へ一時帰国した際にも利用したSKY HUB LOUNGE。こちらもプライオリティパスで利用可能です。
そこまで広くはないですがご飯がおいしい。トイレがラウンジ内になくて、しかもちょっと遠いのが難点。
プノンペン行きの飛行機は、日本から韓国に到着した時点で30分遅れる案内が出ていました。乗ってみると機内は満席でカンボジア人が多く、次いで韓国人といった感じ。
搭乗の際は大体どの航空会社でもビジネスクラスの人、航空会社の上級会員、介助が必要な人などから案内が始まると思うのですが、どこにも当てはまらない平民なのに我先にと並んで立って待つのが嫌いで終盤までベンチに座っているタイプの人間なのですが今回はこれが大失敗。ぼくらが乗り込んだ終盤では頭上の荷物入れが入りきらなくて、ぼくと同じタイミングで乗り込んだ人はみんな困っていました。みんな機内に持ち込みすぎ。
まあ一番困っていたのは添乗員さんたちで「あなたの荷物をカーゴ(預け入れ)に回していいか?」と聞かれました。そんなこと急にできるの?とも思いましたが、まあパソコンとかバッテリー入ってるから無理なのでごめんなさい。ビジネスクラスの人の棚の上に入れていただきました。ぼくがビジネスクラスの人の立場だったら「なんで俺の方が高い金払っているのに俺の上に荷物置くんだ」とか思ってしまいそう。まだまだ平民です。
結局全ての手荷物をなんとか棚の上に置くまで出発できず飛行機はさらに遅延。プノンペン空港へ到着したのは予定より50分以上後でした。この反省を活かして、自分の持ち物はよりミニマルにする宣言をここにいたします。
プノンペン空港到着後
プノンペン空港到着後、機内を出て他の人と同じように歩いていると、エスカレーターを降りた先にスマホと乗客の顔を見比べている職員がいました。「You?」と言われて見せられたのはぼくのパスポートの顔写真。ワクチンを打っていない乗客の情報は、搭乗時から既に航空会社を通じて渡航先の空港にも伝わっていることをここで理解しました。「カンボジアの入国は甘くなったからワクチン打っていなくてもスルーできる」はウソです。
パスポートを出せというので出すと取り上げられて、そのまま付いてこいと言われました。他の乗客の列を外れて端っこのベンチへ。写真を撮られてしばらく待機。待機中に他の職員が「なんでワクチンを打たないんだ?」と話しかけてきました。そんなの個人の自由だろと思うし、いつかの沢尻エリカのように「別に」の三文字で振る舞いたいところですがここで波風立つようなことを言ってもいいことないので持病があるので注射を打てないみたいなことにしました。めんどくさい。
しばらくすると人が変わって別の職員がパスポートを持って登場。荷物があるかと聞かれたので預け入れが2個あることを伝えたら、取ってこいと言われました。全然自分の荷物が出てこないのでおかしいなって思っていたら「そっちじゃない」と言われました。お前がこっちだって言ったんだろうが。
荷物を待っている間にこの人にも「なぜワクチンを打っていないのか?」と聞かれたので、さっきと同様に持病が悪化するかもしれないので打てないってことにして話したら「そんなことありえない」と言われて何なのって気持ちになりました。ワクチン打ったかどうか聞くなんて、女の子に「何色のパンツ履いてるの?」「性感帯どこ?」「好きな体位は?」って聞くのと同じくらいのハラスメントにしてほしい。本当めんどくさい。
空港職員からホテルの送迎ドライバーへ
荷物を受け取ったらそのまま職員の人に先導されて空港の建物の外へ出ます。出てすぐに予約していたホテルのドライバーがいて、空港職員からドライバーに身柄を引き渡されました。外へ向かいながら「パスポートに入国スタンプちゃんと打ってくれてあるのかな?」と不安になったのですが空港職員はパスポートをぼくらには返さず、ドライバーへ。まあもしかしたら中には隔離中に抜け出したり逃げ出す輩もいるかもしれないので、パスポートは人質変わりかもしれませんね。ドライバーは「え?俺?」みたいな顔していました。
車についてトランクに荷物を運び入れる際にドライバーが持ちにくそうだったので「パスポート持っていようか?」って聞いたら渡してくれたので、一応その場でスタンプだけチェック。無事に押してありました。
日本からカンボジアへの渡航まとめ
ということで3月末日時点での日本からカンボジアへの渡航の様子です。ワクチン2回打っている人は証明書さえあれば、コロナ前同様に気軽に渡航できそうです。該当者は遊びに来ませんか?
一部噂では「最近はカンボジアの入国ルールが緩和されたので入国時のチェックも甘いらしい」「カンボジア入国時にワクチン証明書の確認されない人も多いらしい」と聞きましたが、甘いことはないです。むしろ入国時より出国時の搭乗手続きの時のチェックが一番厳しいのでごまかすのは絶対無理。入国時にワクチン証明書の確認がされないのは、飛行機に乗る前にちゃんとチェックされているからです。悪いことはできないようになっているので、ちゃんとルールに従っておいてよかった。
いつもはトゥクトゥク捕まえて帰るのですが、今回の送迎はBMWでした。ホテルでの隔離の様子は再び記事にします。
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