誠に残念ですが2021年1月18日をもって閉業することとなった、シェムリアップで大人気の日本人経営宿The City Premium Guest House(@city_guesthouse)。大好きな宿がなくなるのはやっぱり寂しい!ということで最後にもう一泊してきました。
「コロナが終息したら泊まりに行きたかったのに…」と未来のお客さんになるはずだった人も「またシティゲストハウスで乾杯できる日を心待ちにしていたのに…」というシティプレミアムゲストハウスを愛するリピーターの人にも「今この場所での最後のシティ」をお届けします。
閉業前のシティプレミアムゲストハウスに泊まろう
シティゲストハウスです。この門前でたくさんの出会いと別れが生まれました。
乗る人を失ったトゥクトゥク。急速に発展が進むことで、また気軽に旅行ができる頃までにトゥクトゥクという文化が残っているのかどうか。
多くの旅人を受けてれてきた場所。シェムリアップを好きになったり、また来たいと思った理由の一つに「シティゲストハウスがあったから」という人も多いのでは?
スタッフのニャンさんが蚊帳を張って寝ていたり、パーティーの日にみんなで食べ物囲んで語り合った東屋。
部屋の事情で金子さんと一度ここで寝たことありましたね。ぼくも客なのに。蚊帳の中に蚊がいて地獄でした。
昭和のゲームとかに使われていそうなかわいい書体。
シティがプレミアムになる前はガーデンビラだったんですね。
受付カウンター。
「アンコールワット以外でおすすめの遺跡ってありますか?」って聞いたお客さんに対して、金子さんの「ベンメリアって遺跡がおすすめですよ!…あ、でも別に行かなくてもいいです」っていう返しが忘れられない。
合鍵。何回インロックしたことか。
何年か前に張り替えていい感じになった床。毎年雨季になると一度は浸水してスタッフ総出で水をかき出す作業して翌日みんな筋肉痛になってるの見るのが好きだった。
スタッフルーム。
おいしいご飯を作ってくれたりする場所です。スタッフの女の子たちが夜な夜な恋バナしたりして盛り上がってた。
木の感じがたまらなくいい二階。
ランドリースペース。繁忙期はミナさんが朝からずっと洗濯してて腱鞘炎になっていました。
風抜けの良いバルコニー。
一回座るとなかなか立てなくなるイス。
ここでのんびり語ったり、お酒飲んだり、タバコ吸ったり。
バルコニーから見下ろした中庭。
今回泊まった11番の部屋。
長期間で滞在するようになった序盤に泊まった6人部屋ドミトリー。
ドミトリーならではの出会いとか繋がりも生まれやすい。この部屋でもいっぱい語りました。みんな元気かな。
ドミトリーに絵を書かせてもらったりもしました。多才ですね。ありがとうございます。
レストランスペース。ご飯食べたりお酒飲んだり。
仲良くなった人たちがここのテーブルで、みんなでぎゅうぎゅうになって座りながらたくさん笑った思い出。
シティラストナイトはここでインド料理を食べました。うまかった。
たくさんの酔っ払いを排出したバーカウンター。
あまりに人が多すぎる日には、ビールついだりサーバー交換したりスタッフみたいなこともしました。客なのに。
この台に登って集合写真撮ったりしたことも何度かありましたね。
閉業直前でもビールサーバーをキープしているの好き。
お酒飲まない方のオーナーの和佐さんがお客さんから梅酒ロックを頼まれた時に「どのくらい入れたらいいの?」となぜかぼくに聞いてきたので「和佐さんの気持ちだけ入れてあげてください」と返したらビールジョッキに並々入れて喜ばれていましたね。いい宿だ。
シティで飲んだ人なら一度は目にしたであろう色味と光景。
ミナさんはずっとこの場所で仕事してる。
休憩の時は一歩隣の灰皿へ。行動範囲狭すぎ。もっと運動しましょう。
BBQのようなイベント時に大人数で座ってワイワイできる長机。
途中天板を張り替えたことで金子さんが気に入っているらしく、引越し先へも持っていくそうです。またいつかここでみんなで飲みまくりましょう。
最後まで笑顔で明るい接客が光るカンボジア人スタッフのトゥーイ。引き続きシェムリアップ市内で仕事する予定。またすぐ会おうね。
朝ラー文化の酔っ払いたちが流行らせたシティの名物朝ごはんの一つ、辛ラーメンもトゥーイ特製。
トゥーイがちまきをくれました。おいしい。
シティの中庭で空を見上げるといつもそこにいたヤシの木。いろいろ見守ってくれていたことでしょう。
シティゲストハウスに最後の宿泊してみた
ということで2021年早々に、全国のシティファンを震撼させたシティ閉鎖のニュースを受け「これは来たくても来れない人たちにも最後の景色を共有しなくては…」という強い使命感に駆られて最後の宿泊をしてきました。写真を見てカンボジア旅行の思い出や、シティでの出会いを思い出してもらえれば幸いです。
2019年8月に5周年記念イベントをやった時に「(物件契約期間の)やっと半分だね」「これからどんな思い出が積み上がっていくのかな」って誰もが明るい未来を想像したはずなのに、目に見えないウイルスにここまで大きな影響を与えられるとは人生は本当どうなるかわからないものですね。
大切な場所がなくなるのは本当に寂しいですが、この場所でのシティゲストハウスがなくなっても、ここで生まれた縁までは消えません。
終わりの見えないレールを走り、しんどい時期が続いているという人もいらっしゃるかもしれませんが、お互いの「今」をしっかり生きて少し先の未来でまた笑って会いましょう。
和佐さんへ
初めてぼくがシティゲストハウスに行くことになったきっかけは、当時チェンラゲストハウスに宿泊して活動をしていたぼくのTwitterに「ウチは生ビール$0.5ですよ」というアル中は全員イチコロな殺し文句で営業を仕掛けてきた和佐さんからのDMでした。それなのに和佐さんは一滴もぼくとお酒を飲んでくれませんでしたね。
その後日本で会ったら9万円分のTポイントでおもむろにカメラ買い出したり、バンコクでは一緒にパンケーキを食べたり、数少ないシェムリアップ滞在中はパークハイアットでアフタヌーンティーをしたり、これまでのぼくの人生にはいなかったようなジャンルの友達です。
その中でも特に思い出に残っているのは、一緒にやっていたコーヒー屋台での一コマ。他の屋台との差別化を図るために取り扱っていたコーヒー豆をもっと強調しようと、ぼくが産地であるタイのチェンライまで行きコーヒー農家を周って調査して帰ってきたその日に「なあ、チェンライの豆やめへん?」って真顔で言った時は、うっすら殺意のようなものが芽生え「ゲストハウス燃やしたろかな」と思ったりもしました。もちろん燃やしはしませんでしたけど、その後別件で実際に火をつけそうになった人もいたりしましたね。相変わらず熱々な関係だったら何よりです。
あとミナさんの誕生日によくわからずに用意しようとした「OHANAのからし菜」もなかなかおもしろかったです。「からし菜って辛いん?」って台詞は一生ぼくの鼓膜に刻まれています。
ビジネスのことだけでなくいろいろ腹割って話したのはいい思い出。またいつかお紅茶しながらケーキを写真におさめて楽しい未来の話をしましょう。
金子さんへ
金子さんとの思い出はWEBには書けないことだらけです。過ごした時間が長すぎて、いい思い出ばかりでもない気がしますが、シティが毎日楽しかったのはまちがいなくあなたのおかげでした。一つだけ言うとしたら、これから結婚する友達にはバルタン星人のフィギュアとか送っちゃダメですよってことだけです。ハサミは切れ物です。確実に離婚します。いろいろぶつかることもありましたけど、ぼくらの友情が切れずにいるのは素直に嬉しい。
とりあえず金子さんが長いこと日本にいるようになったことで、シェムリアップの平均気温が例年より3度ほど下回っている気がします。そのかわり今年の北海道は雪が降らないそうですね。
金子さんのいないシェムリアップがなんだか退屈なのは、やっぱり一緒に爆笑した回数が圧倒的に多い友達が近くにいないからだと思うのです。だからどんな形であれ、またシェムリアップで新しい仕事を作って戻ってくる日を楽しみにしています。その時は心のこもってない字のネームプレート持って空港まで迎えに行きます。あと、お祝いでボロネーゼをご馳走します。これからもたくさん遊びましょう。いつだって今が一番楽しい!
写真で振り返るシティプレミアムゲストハウス
過去記事で振り返るシティプレミアムゲストハウスでの思い出
定宿のレビュー記事。
シティでの5ヶ月間が始まった日。
記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。
シティでの5ヶ月間が終わった感想。
金子さんとの共同生活。
ボロネーゼ事件の翌日。
ボロネーゼ事件でゲットしたワインを飲んだ日。
5周年!この時はまさか世界がこんなことになるとは思いもしなかった。
まとめ
本当死ぬほどお世話になりました。シティゲストハウスとシティゲストハウスで出会った人たちに心から感謝します。
シェムリアップを訪れる旅行者にとって安心できる宿の復活を待ちましょう。そして応援しましょう。ぼくは多分ずっと味方でいます。
【目標】
2022年に🇰🇭で復活したいので、もしそれが叶ったら応援してください!
このままじゃ終わりたくない。それまでにお金貯めて再出発目指します🙏#シティの思い出 pic.twitter.com/fctctlRlUq— シティゲストハウス🇰🇭シェムリアップ (@city_guesthouse) January 9, 2021
SiemReap Hotel Info
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