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会社員経験なしでフリーランスになるデメリットや苦労したこと!経験値や人脈は大事

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無職の男性

最近大学生に就職しないで新卒フリーランスになることについての相談をよくされます。

印象的なのは、この間会った21歳の大学生が「就活やめました。会社に入るとか負けですよね?やりたいことないけど社畜になりたくないので就職しないです」って言っていたこと。ここ数年で就職せずに新卒フリーランスになる若い子達が増えたように感じます。そういう人たちは最初の数年は良くても、やがて後悔するかもしれない。そんなことを30超えて再就職していないぼくは思いました。

新年度を象徴する桜

会社員経験なしでフリーランスになった経緯

「お前誰だよ」って方も多いと思うので、まずはぼくが会社員経験なしでフリーランスになった経緯についてです。

大学卒業後の進路

ぼくは2009年3月に大学を卒業して、その年から4年間公立高校の常勤講師として勤務をしました。

自分の指導力不足で生徒に必要以上に厳しい指導をしたり、その実力不足が見透かされているのか教員採用試験の最終試験に何年も通らなかったので一旦現場を離れて、外の世界を見ようと思って退職しました。

会社員経験はないけど社会人経験は一応ある

ということで一応社会人経験はあります。しかし微妙。

運動は教えられるけど、会社や組織の仕組みが全然わかっていません。なぜなら勤務時間のほとんどをグラウンドで過ごしていたからです。パソコンのタイピングや文字を書く量よりノック打った本数の方が圧倒的に多い。

退職後

学校を退職した後はカンボジアのNGOやインドのマザーテレサの家で短期ボランティアをしたり、京都から東京まで歩いてみたり、新潟の農家に住み込みでお手伝いに行ったり、カンボジアに井戸を掘ったり、小学校を建設したりしていました。アクティブなフリーター。

なぜ就職しなかったのか?

海外ボランティアの後に受け直した教員採用試験の一次試験で落ちたからです。求められていないんだろうなと感じました。そして、教師以外にやりたい仕事や入りたい会社が浮かばなかったからです。

あとはカンボジアの小学校建設が関連していて、就職してしまうと自分が好きな時にカンボジアへ行けないと思ったので、自分でビジネスをするしかないなと思いました。

時間を見ている様子

収入はどうしていたのか?

自分の得意なことで、時間や場所にとらわれずに働ける工夫をして生き延びてきました。

  • ブログ:役に立つサービスやおすすめアイテムを紹介して広告料をもらいます
  • 古物商:宅配買取の仕事を立ち上げて中古品の転売をしていました
  • 細々したことや何かの代行:動画の編集やWordPressの立ち上げ、写真撮影や買付など依頼があって自分にできることは大体「やります」って言っていました
行商の写真
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会社員経験なしでフリーランスになったデメリット

実際に会社員経験なくフリーランス生活をしてみて感じる苦労や後悔、デメリットにはどんなことがあるのかまとめてみました。

組織や会社の仕組みがわからない

というのが一番大きな失敗だと思う。会社員であれば研修で教えてもらえたり日々働きながら身につくような知識も、会社員経験のないフリーランスは1から自分で学ばないといけない。なぜなら仕組みを知っている人たちとも働かないといけないからだ。できないと信用がないやつだと思われても仕方がない。あとは資金繰りとか雇用とかもよくわからない。

会社員は働きながらスキルアップができる

もちろん会社に行かなくても自力で学べるけど、会社で学ぶ方が圧倒的に楽だしスムーズ。なぜなら給料をもらいながら教えてもらえるから。担当業務含めていろいろなスキルが身についたり、人脈が広がったり、世の中の仕組みを学べるからである。学校もかなりコスパの良い学びの場だけど、会社もかなり学びが詰まっている。教えてくれる人が近くにいないというのは、一歩間違えるとイタイ大人になってしまう可能性もある。

人脈がない

実はこれが一番辛かったりする。どれだけ自分の得意なことが明確でスキルがあっても、依頼してくれる人がいなくては仕事は請け負えない。

実際ぼくの周りには会社で実務経験を積んだ後に円満退社して、会社や取引先から継続的な仕事をもらっている人がいる。人脈のない人はクラウドソーシングなどで単価の低い案件でも取ったり、ポートフォリオを持って営業周りしながら地道に数こなしていくしかない。

会社員経験なしのフリーランスはおすすめできるか?

実体験を踏まえて会社員経験なしでフリーランスを目指す人にどんなアドバイスができるかを考えてみた。

会社員は悪くない

当たり前ですが「企業に入る=負け組」とかないです。誰の定義だよ。ぼくの周りには楽しそうに働くサラリーマンの友人がたくさんいて、みんな家族を大切にしたり、休日を楽しそうにすごしているので、社畜とかブラック企業とかそんな言葉だけに踊らされて会社員になることを悪だと思わなくていいと思うんです。

あと「満員電車乗りたくない」って気持ちはわかりますが、満員電車に乗って仕事へ向かう人全体を批判しなくてもいいと思います。それは仕方ないことだから。

起業やフリーランスが自由で楽しいというのは幻想

「やっぱこれからの時代は起業ですよね!?会社とかクソすぎて就活したくない」っていうクソみたいな意見を聞くこともあるのですが、別に星の数ほどある会社が全てクソな訳ないし、日本社会の課題云々とか言いながら、日本社会の今の現状の恩恵を少なからず受けて生きてこれた訳です。

だから、働くこととか社会の現状をそこまで悲観的になる必要はなくて、一方で輝いていそうに見えるフリーランスたちの生活や会社がつまらないという幻想を早く捨てるべきだとぼくは思います。

会社員経験なしでフリーランスになるメリットとデメリットのバランスを考える

どっちが良くてどっちが悪いということはないので、双方のメリット・デメリットに目を向けてそのバランスを考えながら自分にふさわしいと思う判断をするのが良いと思います。

メリット

  • 時間の削減:勤めてから独立するより早くビジネスができる
  • ビジネスの経験値が貯まる:開発、営業、交渉、書類作成、報酬、外注、確定申告などあらゆる経験ができる
  • 実務経験:経験を積むことで次の仕事が生まれたり感覚が養われたりする

デメリット

  • 新卒は新卒の時だけ:今しかできないことと今じゃなくてもできることがある
  • 社会人経験は信用:社会人経験がないというのは日本ではなかなか信用を得られにくい場合がある
  • 月収が得られない:決まった給料を毎月もらえない
  • 会社での人脈がない:人と繋がりにくいというのはたまに虚しくなる
  • 会社勤務としての実績:仕事は個人でもできるけど会社規模の大きなビジネスはなかなか体験できない

学生だからできること

卒業したら就職しないでいきなり独立するぞ!と決めつけないで

  • 学生インターンを体験してみる
  • 学生のうちに起業してみる
  • 会社の社長とつながって付き人をやる

という経験をして考えてみるのもあり。

ぼくの友人は学生時代にとある社長の運転手をしていたりして、そこから人脈を広げて仕事をもらったりしていた。

とりあえず適正年収を知ろう

自分の現状を入力するだけで、簡単に、無料で適正年収が知れるMIIDAS(ミイダス)。とりあえず自分の現状を知ってからでも遅くないんじゃない?


まとめ

ということで今回は、会社員経験なしでフリーランスになった実体験を踏まえて、実際に苦労したことや感じたメリット・デメリットをまとめてみました。

就職活動で悩める学生やフリーランスになろうと思っている人の参考になっていたら嬉しい。

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