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バックパック一つに収まる荷物で暮らすことが無理だった、たった一つの理由

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何年か前に「スーツケース起業家」という本を読みました。要するに、必要なものは全部スーツケース一個にまとまっていて、世界中どこでも暮らせて働けて身の回りスッキリよって話でした。で、そんな人生めっちゃいいじゃねぇか!!!と簡単にこの気持ちを駆り立てられました。

著:ナタリー・シッソン, 翻訳:タカ大丸
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ぼくはスーツケースを引っ張るって行為が非常にダルいし、スーツケース起業家の人とモロ被りになるので、バックパックにしようと思いビッグなバックパックを購入して俺もビッグになるぞと決意したのでした。

グレゴリーバルトロの容量

バックパック一つに収まる荷物で暮らそうと思ったけど無理だった理由

そう決意したのに、バックパック一つで収まる荷物で暮らすのは、今のぼくには無理でした。

なぜか。持ち物をバックパック一つ分に抑え込んでも、快適に暮らしていくだけの経済力が足りないからです。

持ち物を減らす=やらないことを決める

バックパックという決められた容量の中に詰め込む物を選ぶということは、やらないことをきめることでもあります。やらないと決めたことをやらないままでも生きていけるのならいいのですが、やらないことを決めても、それは「(自分で)やらないこと」を決めるだけ。

例えばバックパックの中に調理器具を持ち込まないのなら、料理をしないことになります。しかし人は食べずには生きていけないので、代わりに誰かに調理してもらうことが必要になり、そこに費用が生じます。

定住しないとできないことを捨てる

同じように、一定の場所に暮らさずに身軽に生きていこうとすると、定住していないとできないことを諦めることになります。

今(2017年4月現在)は地元の掛川市でアパートを借りているので、そこへ帰れば洗濯もできるし、風呂もトイレもある。そこそこ速いWi-Fiもあるし、料理もできてベッドで寝れます。住む場所を持っているからこのような快適なことができますが、住所を持たないということはこういった日常生活に必要なことを探して見極めて決めることが増えます。楽なことばかりではない選択の連続は、果たして快適か?幸せか?身軽なのか?

バックパック一つに収まる荷物で生活できるようになりたい本当の意図

そう考えると、そもそもなぜぼくは「バックパック一つで生活すること」に魅力を感じたのか疑問になった。なのでもう一度考えてみた。

物の数ではなくその先の生活

バックパックに収まる数の持ち物で暮らしたいのではなく、バックパック一つ分の持ち物さえあればどこへ行っても困らないだけの生活ができるようになりたかったのです。同じように聞こえるかもしれないですが、物の数(カバンに収まりきっているかどうか)ではなくて、その先で困ることがあっても解決できる能力。それがつまりは経済力です。

お金があれば物がなくても解決できることが増える

今のぼくには、何か困った時にお金で解決できる幅が少ない。それはもっともっと稼がないと本当の意味での自由や身軽さは手に入らないという紛れもない事実。お金で解決できない分、ぼくは物を持つことで解決できることを解決しているのだと思う。

だからといって、定住している人が不自由とかお金がないということが言いたいわけではないです。あくまでぼくの目指すライフスタイルには今以上にお金が必要で、お金があればやれることが増えるということです。

まとめ

バックパック一つに収まるだけの持ち物にしても、意味はありませんでした。物を減らした先に理想の未来が待っているのではなく、理想の未来を実現するためにはもっと他のことが優先的に必要でした。そのためにはもっとお金を稼がないといけないし、お金が稼いだ先で実現できるやりたいこと、つまりは「世界を飛び回りながら個人名で仕事をする」という個人的な目標を達成させるために「荷物は少ない方がいい」ということでした。物を減らす前に収入をしっかり増やそう。

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