ロンサレム島へ旅行した際に、ぼくらはサンセットビーチ沿いに2泊、サラセンベイビーチ沿いに1泊しました。サンセットビーチはフェリーでは行くことができないため、旅行客の多くが一度は下船することになるであろうサラセンベイビーチから歩いて向かいます。
距離にしたら1.3kmほどとそこまで遠くはないように感じますが、その道中はほぼ整備されていないジャングルの中を突き進んでいかなくてはいけません。加えてアップダウンが激しいので、それなりの準備と覚悟がいります。
しかし、だからこそそこまで人が多くなく、かつ、その険しい山道を乗り越えた人にしか味わえない景色、味、体験が待っています。この記事では、実際に宿泊したSUMBOO Beach Bungalows写真をいっぱい使ってビーチや宿の雰囲気、体験したことや注意点をまとめます。カンボジアのロンサレム島を旅行する際の、宿泊先に検討してみてください。
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ロンサレム島のSUNBOO Beach Bungalowsの施設や外観
SUNBOO Beach Bungalowsはサラセンベイビーチとサンセットビーチを繋ぐ山道を抜けて最初にある宿です。ここに辿り着く少し前に波の音が聞こえ、建物が見えた時には「あ、着いた」という安心感が滲み出ました。
ここがSUNBOO Beach Bungalowsのレセプション兼レストランです。
中に入るとこのようなつくり。太陽(SUN)の光がやわらかく飛び込んでくる竹(BAMBOO)づくりの建物がシンボル。だからSUMBOOです。多分。
到着してすぐに竹のソファでくつろぐ天使を見つけました。人馴れしていてすぐに撫でさせて来れます。かわいい。この宿には三匹の犬と六匹の猫がいるそうです。
ウェルカムドリンクとして出してくれた自家製のレモネード。30分ほどハイキングしてきた体に染み込みます。ウェルカムドリンクがデカンタで出てきたの初かもしれない。
レストランから見える景色です。歩いてもう目の前がすぐ海。
サンセットだけを見にきた人に場所を取られないように、宿泊者限定のサンセットスポットがあります。ローテーブルと丸太のベンチが置かれているので、ここでゆっくり過ごすことも可能。
他にもハンモックが設置されていたり
二人で座れそうなブランコがあったりします。ローテーブル、ハンモック、ブランコと程よく距離があるので、他の宿泊者がいても変に気を使うことなく過ごせます。ハンモックは4つあるのでグループで来てみんなでダラダラしてお話するのも楽しそう。
少し離れたところにもう一つハンモックがあります。カンボジアの国旗を見て「ああ、ここカンボジアなんだっけ」と思うくらい海が身近すぎてウケる。
ブランコのかかった木の奥の建物はヨガスタジオになっていて、自分で自由に使うこともできるしヨガのレッスンを受けることもできます。
こちらは初日の海。写真だと伝わりにくいですが、夕方15時半頃に到着して海を見た最初の感想は「波高くね?」でした。海水浴やって大丈夫なのかって思いましたが普通に入れました。
こちらは翌朝の海。前日の夕方と比べてかなり波も低く、音も静かでした。
宿泊者はボディボートとシュノーケルのマスクが無料で借りられるのもSUMBOO Beach Bungalowsのいいところ。サンセットビーチ沿いには4つの宿がありますが、他の宿にはこういった貸し出しはなく、SUMBOO Beach Bungalowsの隣にあるThe Dive Shopで有料レンタルになります。
日中は穏やかな波も、時間帯によってはいい感じの波の立ち方をするので、ボディボートも十分楽しめます。ぼくは久しぶりにやったら楽しくてのめり込んでしまい、波酔いしました。
シュノーケリングは、SUMBOO Beach Bungalowsの目の前ではなくHubaHubaというゲストハウスの前がおすすめ。岩場になっているので、大小様々でカラフルな魚を鑑賞できます。めっちゃよかった!
証拠写真が撮れないのと、2人してシュノーケリングにハマりそうなので次帰ったらこれ買いたい。
こちらは夜にレストラン利用した時の様子。街灯なんてもちろんない浜辺に建つバンブーハウスは夜になると暖かい色のランプの灯りでより際立ちます。
夕飯で食べたピザ。キッチンにはピザを焼くためのオーブンが備わっているだけあって、ピザはこの宿の名物でもあります。
一方こちらは朝食時の写真。天井を完全に閉ざさない構造の屋根のおかげで、太陽の光がしっかり入るものの、暑くもなく眩しくもなく絶妙な作り。
モーニングコーヒーはフレンチプレス式。
こちらは朝食。
パンはもちろん手作りだし、パンケーキも素を作り置きしていないので注文が入っててから調合したりとこだわりが詰まっています。
バーカウンター裏の共用トイレ。レストラン利用時はもちろん、ドミトリー宿泊者はここを利用します。
ロンサレム島のSUMBOO Beach Bangalowsの客室
SUMBOOBeach Bungalowsはバンガロータイプの個室と、竹で作られた男女共用ドミトリー(4人定員)から選べます。
今回はシービューフロントのバンガロータイプの部屋(D3)に宿泊をしたので、部屋の中を紹介します。キーホルダーも竹!
部屋の外観です。レンガ造りの外壁に木材とガラスを組みわせた扉や窓、屋根は椰子の葉を編んで重ねてつくられています。ネイチャー。
一般的なドアロックと南京錠でダブルロックができます。
部屋の前の景色です。ハンモックがかかっているので、部屋の前からのんびり海を眺めることも可能。
部屋の隣には机とテーブルがあるので、ここでゆっくりすることも可能。卓上のビンはチェックイン時に預かった物。中には冷たいミネラルウォーターが入っていて、飲み切ると無料で何度も詰め替えてくれます。
あと、写真には写っていませんが、この机の近くの柱にはロープが張ってあるのでタオルや洗濯物などを干して置くのに便利です。
扉を開けてすぐの視界です。バンブーベッドに蚊帳が張ってあります。
別のアングルから。左の扉が入り口で、写真右奥の扉がトイレとシャワールームにつながります。扉の前の棚にバスタオルが置いてあります。Booking.comによるとこの宿は「サステナブル・トラベル登録施設」らしく、その項目の一つに「毎日のタオル交換不要の選択肢を提供している」とありましたが、言えば普通に変えて来れます。
またまた別アングルから。窓は二面ありますが、木陰に建てられているので日当たりは良くはないです。小さい頃に憧れた秘密基地みたいでワクワクする。
こちらはトイレ・シャワールーム。ちょっと背の高い人(2mくらい)だと覗けてしまいそうです。いやん。
別アングルからのバスルーム。閉ざされていない空間でしかも冷水シャワーなので、明るい時間に水浴びしておくことをおすすめします。いくら暑い国で汗かいた後とは言え、水シャワーは浴びる瞬間に体のいろんなところがキュッとなる。カンボジアの小学校建設で泊まり込んだ村の水浴びを思い出しました。
備え付けアメニティはシャンプーとボディーソープ。カンボジアでは有名なbodiaのものでした。ロン島で宿泊したThe Secret Gardenもそうでしたが、ちょっとこだわった取り組みをしている宿はちょっといいアメニティを提供してくれるので嬉しい。
部屋は確かに狭いのですが、ベッドルームやバスルームにはこういった物をかけられるような場所があるので、上手に活用すれば床に置くものの数が減って快適になります。
夜寝る前のベッドからの景色は、暗過ぎてガラケーで撮った画像かと思わざるを得ない。蚊帳を下ろして天井のファンを回して寝れば蚊も怖くないぜ。一応寝る前に肌に塗るタイプの虫除けを塗って、枕元にはムヒを忍ばせておきました。
SAMBOO Beach Bangalows宿泊のメリットと注意点
もしかするとここまで読んでくれた方の中には「なぜわざわざここに泊まる?」「もっと普通のホテルでいいのでは?」と感じる方もいるかと思います。泊まった理由やメリットと、泊まる際の注意点をまとめておきます。
サンセットビーチは名前通り夕日鑑賞に最適だから
今回の宿泊理由のほとんどが「夕日が沈んでいく様子を見ながらのんびりしたい」でした。写真は実際に宿泊中に見た空です。太陽が水平線に沈んでいく様子を見ることができます。
夕日が沈む前からゆっくりカクテルを飲んで、沈んでいく様子を眺めながら食べる夕食はおいしかったです。なかなかこんな景色見ながら飲んだり食べたりできない。山道を越えてきた人だけの特権です。
SAMBOO Beach Bangalowsは客室が充実している
冒頭でも書いたように、夕日目当てに来ようにもその道のりは平坦ではありません。そして夕日が沈む時間までいたら、真っ暗な山道を帰らなくてはいけません。とても危ない。なのでサンセットビーチで夕日を鑑賞したい場合にはビーチ沿いで宿泊することをおすすめします。
サンセットビーチ沿いには4つの宿がありますが、いずれもバンガローやテントの簡易宿泊施設です。その中でもSUMBOO Beach Bungalowsは個室に泊まれば専用のシャワー・トイレを利用できます。他の宿は個室に泊まってもシャワー・トイレが共用です。その分、価格も差がありますが、他人に気を遣わずにシャワーを浴びたりトイレを使えるのは快適だと判断したので、今回は4つの中からSUMBOO Beach Bungalowsを選びました。しかしいずれの宿もホットシャワーはないので、こういった普段の生活との違いを楽しめない人にはいずれの宿も合わないと思います。
SAMBOO Beach BangalowsにはWi-Fiがない
これはメリットでもありデメリットでもあるのですが、ロンサレム島はカンボジアの携帯電話キャリアのSIMカードを入れていても、ほとんど電波を拾えません。そのためネット環境は宿やレストラン頼み。しかしSAMBOO Beach BungalowsにWi-Fiはありません。(隣の珈琲屋さんでコーヒーを買うと教えてもらえます。)
何かあっても連絡がつきにくいですし、きれいな写真が撮れてもすぐにSNSにアップしたりできません。
逆を言えば、常に繋がっている世界から自らを遮断してリラックスすることができます。島にいる間、全然iPhoneを触らなかったので気が散らず目の前のことを存分に楽しんだり味わえたりしました。
個人的な気づきとしては「俺は時間や場所に囚われない自由な働き方を目指してきたけど、電波には囚われている…自由への道はまだまだ遠い…」と感じたので、今後は電波にも囚われない働き方を目指していきたい。
自然の中に身を置くといろいろ感性が働く
このような環境の中で、今回は2泊3日でシービューの部屋をとったのですが自然の中に身を置くといつもと違う感性が働きます。
例えば波の高さは比較的誰も気付きやすい変化かもしれませんが、波の音が1日を通して大きく変わることも個人的には新たな発見でした。特に夕方から夜にかけて波の音が大きくなる感じで、夜寝ていると「嵐でも来たのか???」「部屋の前まで波が迫っているのでは?」ってくらいに感じたりもします。そういうわかりやすい変化すらも、もしここがリゾートホテルだったら感じなかったかもしれません。
いつもより暗い、いつもより静か、いつもよりちょっと不便といった人工的な快適さから距離をとった生活は、体がリセットされる感じがします。今まで鈍感になっていたものが働き始めたり、今まで気になっていたものがどうでもよくなったり。
あと、シェムリアップ生活でも聞くことができる早朝の鶏の声ではなく、森の中にいる正体のわからない鳥の声で目を覚ますのも新鮮でした。
SUMBOO Beach Bungalows宿泊レビューまとめ
いつもとは異なる大自然の中に身を置き、文明から少しだけ離れて過ごす時間は格別な体験でした。もちろんこういったことを望まない人もいるし、耐えられない人もいます。それはそれで悪いことでもありません。いいと思えば泊まればいいし、無理なら他を探せばいい。宿がいい悪いではなく、自分はどんな旅がしたいのか?が重要です。ロンサレム島へ行く予定の人が、実際に宿を予約する前に「こんなところもあるのか」と雰囲気を感じてもらえたらと思います。
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