最近、「東南アジアに住むと生活コストを抑えられる」みたいなことをよく聞くのですが、これ半分正解ですが半分間違いです。
この記事を書いてる2018年現在のぼくのカンボジアでの生活費(家賃・光熱費・スマホ代)はおよそ1万5千円以内。
(追記)最新版はこちら
食費は共同経営している飲食店で食べることがほとんどなので経費です。この辺は参考にならないかもしれませんが。
ネットでは、「月3万円あれば可能」と言っている人いましたが、個人的な結論としてぼくには無理100%です。
なぜなら、家賃・光熱費・スマホ代に1万5千円くらいかかっているので、食費や移動費などを1万5千円に抑える計算。
1日500円しか使えない生活…
この記事では、ぼくの実際の生活に基づいていったいいくらあればカンボジアで生活できるか?を考えてみました。
生活水準を落とせばいくらでも落とせる罠
まず「カンボジアは月いくらで暮らせるか?」という本題の前に、自分が望む生活水準はどこにあるか?を明確にしておく必要があります。
贅沢とか豪遊とかって願望はないですが、最低限度の幸福度を守らないと苦痛です。
そして自分より生活水準が高い人を変に妬みます。
お金をかけない方法はいくらでもあります。
でも、お金をかけないのと、お金をかけられないのは大きく違いますよね?
カンボジアは月いくらあれば生活できるか
まず冒頭では、ぼくの家賃・光熱費・スマホ代が1万5千円以内というお話をしました。
実際のカンボジアでの生活費(食費除く)
厳密にはこんな感じです。
- 新築ワンルームアパートの家賃…$100
- アパートの光熱費(電気+水道)…$15程度
- スマホ代(SMARTというキャリアの40GBプラン)…$8
合計$123($1=110円で計算して13,530円)
光熱費は月によって変動がありますが、9ヶ月住んでみた平均がこれくらいです。
(追記)エアコンつけたらもう少し高くなりました。
カンボジアは本当に月3万円で暮らせる?
ここで一つの懸念材料が生まれます。
「月3万円で暮らせます」って言っている人の生活感では…
あと16,470円しか使えないジャーン!!
って話です。1日あたり549円。先ほどと同じように$1=110円とすると約$5。
朝ご飯$1、昼夜$2で済ませたらあとはもう何も買えない。
この生活水準が幸せか?という話
苦しくないですか?こんな生活。てか、絶対嫌だこんな毎日。
カンボジア生活に直結しそうなもののリアルな値段
こんなことしようと思ったらいくらかかるか?をざっくりまとめておきます。
生活に直結しそうなものの値段はこんな感じ。
- 飲み水(1.5Lのペットボトル)…$0.5〜$1程度
- Wi-Fi月額…$12程度〜
- ガソリン…1L=$1程度(変動あり)
- コンロ用ガス…$15
- ローカル食堂で一食食べると…$1〜$3程度
カンボジアを知っている人から言われそうな物言い
あらかじめ、カンボジアでの生活知識がある方々からいただけそうなツッコミに答えておきます。
別に1日3食食べないんで
食べたくないなら食べなくていいのですが、食べたいのに食べられないのはきつい。
ぼくは1日3食食べたいし、食べたいものを食べたい主義なので我慢はしたくないですね。
探せばもっと安いとこありますよ?
家賃はもっと安いところもあるでしょうが、安いところには安い理由があります。
特に海外なので、立地とか間取りよりもセキュリティ問題が一番ネックかなと思う。
あとぼくは、雨漏りするような天井や汚いベッドとカビだらけのバスルームとかが嫌だっただけです。
ちなみに食事処も同じです。
$1〜2程度の安くておいしい屋台飯は、ぼくもたまに食べたくなりますが毎日は飽きます。
そして、基本的に値段よりもご飯は食べたいものを食べたいので、何を食べるかは自由ですが食べたいものが食べられない、我慢しなきゃいけない生活は苦しいです。
「1食$10はかけられない」と言っていた在住者がいましたが、ぼくはかけられる経済力であり続けたいので引き続き努力します。
自炊したら安いですよ?
自炊は確かに節約的かもしれませんが、それに伴って光熱費は$10では収まらなくなるし、安い家賃の家には家具家電がついていないことがあるので、冷蔵庫とか買い足したらそれなりに初期費用かかります。
冷蔵庫を搬入すれば24時間電気が稼働し、コンロを使おうと思ったらガスを買わないといけません。
何するにもお金がかかるんです。
ホットシャワーいります?
カンボジアは暑い国だけど、ぼくは絶対ホットシャワー主義です。
お湯を浴びるかどうかって、疲れの取れ方がちがう気もするので。
クラウドファンディングで小学校建てたら贅沢できないよね?
たまに言われる謎の質問。
「クラウドファンディングしているのに贅沢していいの?」という人向けに、こんな記事を書いています。別にクラウドファンディングのお金で生活してないし、贅沢な暮らしもしてない。自分の食い扶持くらい自分で持っています。
まとめ:どんな生活をしようが自由です
すいません…結論的にはそうなってしまいます。
安い家賃のアパートで、食べたいもの飲みたいものを我慢して、水シャワーで、野良Wi-Fiに頼って生活すれば3万円どころかもっと安く生活できると思います。
でも、それで幸せですか?
そんな生活するために、東南アジアに来ているんですか?
単にお金なくて使える予算がないだけなのに、生活コスト抑えるとか言って東南アジアでお金を使わない(安く済ませる)ことを美徳とする考え方メッチャ嫌い。
— 北川勇介@シェムリアップでこだわりのカレーとコーヒー (@yusukeworld_) 2018年7月26日
ぼくは豪華な暮らしがしたいのではなく、自分が望む暮らしがしたいです。
静かで安心な家、清潔な布団、食べたいものを食べられる生活。
その中でも常に無駄を見直して、当たり前のようにかかっているコストを見直していくことが大事であって、ただコスト下げても我慢の連続になるなら精神衛生上よろしくないです。
バックパッカーという生活が続かない理由と重なりますが、いつまでそんな生活ができますか?
どこで誰がどんな暮らしをしようがぶっちゃけぼくには関係のない話ですが、カンボジアに来れば何でも安く済ませられるって勘違いはしてほしくないので、あえてこんな記事を書きました。
最後になりましたが、カンボジアで生活しているぼくの生活費予算をまとめておきます。
参考になりましたら。
- 家賃…$100
- 光熱費…$10〜15
- スマホ代…$8
- Wi-Fi(必要なら)…$15
- 食費…$500
- ガソリン代(バイク乗るなら)…$40
合計$678 74,580円($1=110円で計算)
※食費は1日$15ドル程度使える計算です。($5×3食)
外食など交際費が重なれば厳しいかもしれませんが、自炊ベースでたまの外食なら余裕だと思います。
※ガソリン代はぼくの生活水準です。
週3〜4回みらいスクールへ行ったとして一週間で$10程度。
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