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カンボジアの小学校建設は本当に必要なのか?

投稿日:2016年9月8日 更新日:

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「ボランティア」というものがメジャーなカンボジアでは、様々な活動をしている人たちがいます。

 

その中でも、カンボジアの小学校建設に関しては、賛否両論が比較的はっきり分かれ、時に物議を醸すこともあります。

 

「カンボジアには支援が必要です」という人がいれば「カンボジアに支援は必要ない」と言い出す人もいます。

 

そんなことまで想定して、「カンボジアには支援が必要な地域もあれば、必要ない地域もあります」なんて言ったところで、それはもはや発信する価値のない言葉の羅列になる訳で。

 

今回は、実際にカンボジアに小学校を建設した経験を踏まえて、その必要性について再度考えてみたいと思います。

参考記事:【活動の経緯】僕がカンボジアに小学校を建設した理由





小学校建設の必要性

カンボジアにおける小学校建設の必要性。

必要か、必要ではないか、と問われればぼくは必要だと考えます。(自分がやった手前ということもありますが)

 

しかし、必要性を肯定するに当たり、いくつか考えておかなくてはいけないことがあるとも思っています。

 

大前提として、実際に小学校がない村や、学校に通いたくても通えない子どもたちがいるという事実です。

これを元に、様々な視点から考えていきたいと思います。

 

小学校が足りない→建設したらいい→子どもたちが勉強する という方程式の嘘

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まずはじめに、小学校が足りないだけだから、建設さえすれば子ども達がみんな通う様になる。

という安易な結果ではないということを理解しておく必要があります。

 

実際に近所に小学校があっても、通っていない子ども達もまた多くいます。

ではなぜ、学校に通わない子ども達は存在するのでしょう。

 

子どもの価値観の多くは親や大人で決まる

カンボジアの子どもに限らず、僕らもそうですが、両親の存在があるからこそ、今僕らはここに存在しています。

 

「人は他の動物に比べて非常に未熟な存在で生まれてくる」とよく言われますが、生まれてきた赤ん坊が自立するまでにはかなりの月日がかかります。

 

その中で親を中心とした様々な人に助けられ、学校や社会の中で集団に揉まれ、徐々に人格は形成されていきますが、ベースにあるのはやはり親が強いでしょう。

 

その親が、子どもに何を伝えるか?

これは非常に大きな影響をもたらします。

 

幸せの定義は人それぞれ

学校に通わない要因の一つには親がいない、お金がないから働く、など外的要因ももちろんありますが、わかりやすく親がいる前提で話を進めます。

 

実際に、両親が健全で、近くに小学校がない、とある村の家族のお話です。

 

ある家族の両親は、子ども達には将来の可能性を広げるために勉強をしてもらいたいと思っています。

その為に、子どもを村から出し、学校のある近くの孤児院に入居させ、1日3食のご飯を保証させ、勉強する機会を与えています。

 

また別の家族の両親は、家族は一緒にいるべきものだと考えているため、子どもを無理して学校に通わせません。

仕事がなくても、村の中で自給自足をし、生きていく術を家庭の中の手伝いを通じて子ども達に教えていきます。

毎食家族でそろってご飯を食べることが幸せだと感じているからです。

 

価値観の違いを僕らは押し付けることができない

この話を聞いて、どう感じますか?

 

どちらの方が幸せか?という議論がしたいのではありません。

ましてやどちらが正解とか、正しいとか、そんなこと僕らの物差しで図れることでは到底ありません。

 

ただ分かっているのは、どちらの家族の両親も子どもの幸せを願っているということです。

 

家族で一緒にいることに幸せを感じている人たちに、離れた町の学校に行かせることはできないし、教育の機会を与えたい親に、もっと子どもと一緒にいなさいというのもおかしな話でしょう。

 

だからこそ学校建設によって救われる人たちもいますが、学校に通うことだけが全てではないという価値観にも触れておく必要があります。

 

村や大人の意向を踏まえて、それでも建設するのなら考えること

これまで話してきた様に、単純に「ないから建てる」だけでは、幸せにできないどころか、逆に不幸にしてしまう可能性もあります。

現に僕も視察の途中、実際に建設した村以外の村では「学校はいらない」と言っている村民にも出会いましたし、「学校建てるなら、村に金払え」という謎の要求を受けたこともありました。

 

それでも、村人が望むのであれば、そこに尽力したいのであれば、建てるべきだと思います。

関連記事:カンボジアに小学校を建設するための5つの手順

 

建設資金はどうするのか?

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僕は、一切の費用を自分で稼いだお金でやる!と豪語していましたが、無理でした。

なのでCAMPFIREのクラウドファンディングサービスを活用し、300万円を超える支援を受けることができました。

参考記事:【クラウドファンディング成功の秘訣】カンボジアの小学校建設費用はクラウドファンディングを活用したよ

 

※メディアでも紹介されました。

【成功者インタビュー(前編)】「教育から世界を変える!〜みんなで創る新しい教育の形〜 カンボジア編」~北川さんがこのプロジェクトに懸ける想いとは?~

【成功者インタビュー(後編)】「プロジェクトに成功した北川さんの体験談・アドバイスとは? ~

 

クラウドファンディングに関しては別で書いてますので、そちらを見ていただきたいですが、社会的に意義のある行動に誰もが賛同してくれるかといえば、そうではありません。

 

自分にとって価値を見出してても、他人が価値を見出せるかは別問題だからです。

結局、やりたいことをやるための資金繰りが大きな課題となってきます。

 

学校の所有者はどうするのか?

所有者?という人も多いかと思いますが、わかりやすくいえば公立か私立かということです。

運営や教師の雇用や、教師の給料まで何から何まで自分でやる!というのであれば、私立学校として、自分が所有者で行えます。

 

ちなみに僕は、建設前に教育省に提出する「建設許可」と一緒に、公立学校として認可してもらうための手続きもしました。

なので、開校後は郡の教育省のものとなり、教師も派遣され、運営はカンボジア人によって行われる様になります。

 

これ、実績やコネクションのあるNPO/NGOならともかく、個人でやると大分しんどいです。

代行してくれるサービスもあるみたいですが、マージンが発生しますし、何よりクメール語は何書いてあるのか全くわからないので、本当にサインしていいのか不安になることが何度もありました。

 

継続的な関わりと、数年先のビジョンは?

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もちろん、建設して「はい、終わり〜」って訳にはいきません。

僕が建設した学校も、公立学校としてカンボジア人達が運営しますが、僕の関わりは一生だと思っています。

 

新規で小学校を建設する予算のない国が、僕ら外国人の建設した小学校の補修や改築などが必要になった際に、予算を組んでくれるでしょうか?

僕はそうは思いません。

 

どれだけしっかり作っても、結局は人工物なので、消耗もするし、破損も出てきます。

(ましてや子ども達は時折ぞんざいなので・・・)

 

壁が壊れた。

屋根が雨漏りする。

窓がなくなった。

 

ありとあらゆる先のトラブルを想定して、僕は今後後方支援をしていこうと思っています。

 

まとめ

カンボジアの小学校建設の必要性と、それに関して考えなくてはいけないことを書き連ねてきました。

ここまでお読みの方は、小学校建設に本気で興味を持たれているか、よほどの変態だと思います。(前者であることを願います)

 

まとめとして考えておきたいことは

・建設のニーズの有無

・村長や村人の意向

・建設資金

・運営体制や継続性など

 

ざっと書いただけでもこれだけあります。

 

無いから建てた。

建てたのに通わない。

そんな残念な結果にならないように、慎重に進めていきましょう。

 

学校建設は、あなたのためではなく、学校を望む村のためですから。

そして、本当に支援を必要としている場所はあります。

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▼学校建設中の様子

みらいスクール建設101日間の記録

 

▼学校建設始まりから開校までをざっくり知るなら

・カンボジア小学校建設の始まりから開校までがわかる話

 

▼実際にカンボジアに小学校建設してよかったこと

・カンボジアに小学校を建設してよかった10のこと

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普段は、世界遺産アンコールワットのある街カンボジアのシェムリアップで「たまり場」をつくっています。
こだわりのカレーとコーヒーを用意して、ブログ書いて生活しています。
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