なんでカンボジアに小学校を建てようと思ったんですか?とよく聞かれるので理由をまとめました。
カンボジアに小学校を建設した理由
タイトル通り、そこに小学校がなかったからです。
巡り合いの中でたまたま出会った人々が暮らす村には小学校がなくて、学校に通いたい子どもたちと子どもたちを学校に通わせたい大人たちがそこにいました。だったら学校建てようぜって話になって約束をしたのが始まりです。
もう少し詳しく
学校のなかったその村では、子どもたちの生活は大きく分けて2パターンでした。
- 家にいる
- 離れた場所にある学校へ不定期に通う
で、ある日、離れた場所にある学校へ通っていた子が交通事故で亡くなりました。国道6号線というシェムリアップ市街地からタイとの国境へ伸びる車通りの激しい道を横断中のことだったそうです。
その事故があって以来、村の人たちは「学校には行ってほしいけど、危ない目に遭ってほしくない」という複雑な心境。
この村に小学校があったらな…という一人のお母さんのぼやきに、ぼくは完全に乗っかりました。
前提:学校を建てたくてカンボジアに行っていない
よく間違われるのが学校を建てるためにカンボジア行ったとか、昔から学校建てたかったと思われがちですが違います。
学校を建てたいのが夢だったら、学校に通えない人たちがいないと叶えられない夢なので変な話ですよね。学校が必要とされていたから学校を建てたのです。
よく聞かれる質問に前もってお答え
よく聞かれる質問に前もってお答えします。以下に書かれていないことで聞きたいことあればお問い合わせください。
カンボジアはまだ学校が足りていませんか?
わかりません。ぼくはカンボジアの教育機関で働いているわけでも、国の教育を管理しているわけでもなく、ただ建てた人だからです。この村以外の事情はわからないことだらけです。というか、この村のこともわからないことだらけです。
学校の必要な村をどうやって探したのか?
探していません。既述の通り本当に巡り合い。
初めてアンコールワットへ行った時に帯同をお願いした日本語ガイドさんとの出会いがきっかけです。自分自身はもともと日本の高校で働いていたこともあり教育分野に興味はあったのですが、それを知ったガイドさんが別日にいろいろと連れて行ってくれて、その一つが関わりのある村でした。
建設に関する費用はどうしたか?
全額自己負担です。働いて貯めたお金とクラウドファンディングを活用して得たお金でやりました。あと一部は「お前に託すわ」ってゲンナマ握らせてくれた人たちの想いもあります。
カンボジアに小学校を建設するまでの流れをざっくりと
こんな感じの流れです。
2013年
3月:高校の体育教師をやめました。
4月:初めてカンボジアへ
9月:再びカンボジアへ(ここで学校がない村と出会う)
2014年
日本で働きながらお金貯めて、合間にカンボジアへ来て村に井戸を掘ったりしていました。
2015年
1月:クラウドファンディング開始
3月:クラウドファンディング終了(300万円を超える金額を達成できました)
8月:井戸掘り
11月:学校建設開始
なんでクラウドファンディングを達成してから建設開始まで半年以上空いているかというとカンボジアは雨季だからです。
2016年
3月:校舎完成
8月:トイレ建設
9月:机椅子搬入
10月:開校式
11月:開校
3月に校舎が完成してなんで開校が半年以上後なのかというと、カンボジアの学校の始まりが11月だからです。
まとめ
ということでカンボジアに小学校を建てた理由と流れを紹介しました。同じようなことに興味のある人の参考になりましたら幸いです。
ちなみにカンボジアの小学校建設とは賛否両論わかれやすくいろいろ言われると思いますが、建てる意思がある人はめげないでくださいね。建てたこともない人の「カンボジアに小学校を建てるだけなら建てない方がマシ」みたいな意見はスルーしていいと思います。建ててからものを言おう。
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