海外でお店を始めるとかそこだけ聞くと「すごいね」って言われることもありますが、実際はなんてことなくて、本当に毎日毎日の積み重ねで気づけば2年が経ちました。
お店の場所も名前も変わっているので細々した変化もありますし、国によって制度もお金のかかり方も違いますが誰かの何かの参考になったら幸いです。
海外でやっているお店の固定費

今現在最新の店舗にかかる固定費はだいたい$350ドルくらい。
これは毎月支払う税金や日々の仕入れは別にして、家賃と光熱費の金額。
一個前の店舗は家賃だけで$650だったので、以前よりは負担も小さいですがいずれにせよ「物価が安いと思われている国」で単価をあげるのは課題が多いです。
税金
毎月払います。金額は売り上げに対して変動しますが消費税を10%。
大体のお店は飲食代とは別でTAXを請求しますが、ウチは込み込み価格。明朗会計。
あと物件に対しての税金みたいなのもあってそれも10%毎月払います。
例えば家賃が300ドルの物件を借りているなら、大家さんに300ドル、税務署に30ドルみたいな感じ。
これは普通に住む分にはかかりません。商売やる場合だけ。
ワークパーミットとかビザとか
1年更新のワークパーミットとかビザとか。
全部自分でやると二つで年間320ドルくらい。代行してもらうとその倍近くって感じです。
税金払って、ライセンス持ってちゃんとやっている外国人はアンコールワットの入場料の優遇してほしい。
そしたらちゃんとやってない人があぶり出されて平和。
海外でお店やるコツみたいなの
コツというと儲かる方法みたいに聞こえますが、そんなのあればぼくが知りたい。
気をつけているととか大切に考えていること。
口約束はしない
特に契約に関しては絶対に書類を持って行います。
- 言ってないがまかり通る
- 聞いてないがまかり通る
- 知らないがまかり通る
- あなた誰?がまかり通る
いいことないです。大切な約束ほど時間をかけて慎重に丁寧に。
大まかでいいから流れを自分で知ってみる
間違ってていいから必要なことは一度自分の足で動いて自分の目で見たほうがいいです。
- 必要なものを知れる
- 足りないものがわかる
- 間違いを教えてもらえる
- 知らないルールなどを知れる
- 役所とかの人に顔を覚えてもらえる(めちゃ楽)
- 言語が上達する
全部代行してもらうことも可能ですが、どんな書類が必要で、どこでどんな手続きが必要なのかというものを大まかにでいいので知っておくと強いです。
で、大体わかった上でめんどくさいことはお金払って代行してもらうという手段をとればいいです。
知らないとはめられる原因にもなるので、知るって大事。
大家さんや近所と仲良く
外国人がお邪魔して仕事しようとしているわけなので、周囲とのコミュニケーションは大事です。
- 知っている顔が増える
- 気にかけてくれる人が増える
- 心配してくれる人が増える
- 手伝ってくれる人が増える
- 情報が届きやすくなる
- 助けてもらいやすくなる
- 言語が上達しやすくなる
- 地域に溶け込める
ぼくらはあくまでヨソ者です。
ヘコヘコする必要はないですが、周囲の人とはしっかり関係を築いておいて損はないです。
猫

「店に猫ってどうなの?」って思う人もいるかもしれませんが、もうそこは地域性の問題。
近所のお店でも「ウチは飲食店なんだから猫なんか絶対ごめんだね!」とか言っていた人が「猫かわいい〜」って手のひら返して飼っちゃうくらい人の価値観なんてどうでもいいものなので、問題は猫がいるかではなく猫の飼い方。
ちゃんと躾ければ、机の上乗ったり、お客さんのご飯ねだったり、調理場で暴れたりとか全然悪いことしないのでただの癒し。
いるだけで場が和む存在はむしろ貴重。
うまくいかないことがあっても「なんでだろうねゴンちゃん」とか話しかけていると、悩んでいたこともどうでもよくなります。
猫が苦手な人がいると察して出てこないので安心してください。狂犬病のワクチンもしています。
次に日本へ帰ったらコレ買ってあげたい。

(追記)買いました。
海外でお店やるために買っておけば良かったもの
海外でお店を始めるにあたり、買って良かったもの、買っておけば良かったものをまとめました。
包丁
切れ味が悪いとストレスなので、スパスパ切れるやつを持っておきましょう。

キッチンバサミ
これもあると便利。包丁とまな板を洗う手間が省けるものはコレでガシガシ切る。

包丁研ぎ
いい包丁買ってもいつかは切れなくなるので日々のメンテナンスは大事。

抗菌まな板
厚ければいい、デカければいいと思っている外国産のまな板に一石を投じるジャストサイズ。

マドラー
混ぜやすい。箸で混ぜるのの何倍もよく混ざる。

栓抜き
歪まない。百均のでもいいから持っておくべき。

ピーラー
野菜の皮むきが楽になります。

おろし
野菜をすりおろすのに必要です。

サラダスピナー
洗った野菜の水切れが秒でできる。

コーヒードリッパー
HARIOのシリーズはカンボジアでは高かった。



グラインダー
手動でコーヒー豆挽くとかもう無理。戻れない。
ステンレスポット
沸かしたお湯が冷めずに保管できて便利。

先っぽが細いケトル
コーヒー淹れる時に役立つ先が細いケトル。入れやすくていい。急速で沸くし保温もできて便利。

急須
日本人なので。

茶筒
おいしいお茶をしっかり保管。

茶さじ
目分量ではなく適量で。

コースター
テーブルがびちゃびちゃにならない。持っておこう。

タッパー
しっかりした保存容器が安く手に入る国、それが日本。

ジップロック
これもしっかりしたものはやはり日本のものがいい。

カセットコンロ
コンロ混み合っている時にちょっとだけ温め直したいもの用。

ガス抜き
スプレー系の缶とか捨てる時ちょっとビビるのでしっかり抜いておきたい。

スポンジ
すぐヘタらない根性あるやつ。

泡スプレー
便利。スポンジの届かないところの汚れもすっきり落ちて衛生的。

台拭き
同じサイズのものでまとめ買い。

マイクロファイバータオル
掃除の時に役立つ。水に濡らすだけで汚れが落ちる。コレも同じものをまとめ買い。

クイックルワイパー
床掃除に。家と店に一個ずつある。



スピーカー
いい音を手頃な価格で。

プロジェクター
夢だった店をキネマカフェにする、が叶いました。
その他
一時帰国中に買い足すものリストや現地で手に入るものはこちらです。
海外でお店始めることまとめ
ということで今の所カンボジアはシェムリアップにて、楽しい毎日を過ごしております。
アンコールワット見に来るついでに遊びに来てくれると嬉しいです。何年やるのかとか未定ですけど、頑張れるだけ頑張ります。
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